雑誌詳細:こころの科学  (2001年11月号)

(2001年11月号) 通巻 100号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
脳とこころ
風祭 元・岡崎祐士・青木省三・宮岡 等=編
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
在庫なし
発刊年月
2001.10
旧ISBN
4-535-14000-6
ISBN
978-4-535-14000-4
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
206ページ

内容紹介

脳科学が「こころの解明」に寄与することは明白だが(認知・記憶・学習・情動など)、現段階では解明に至らない「こころ」の部分もあるといわれる(意志・感情・自意識など)。脳科学の成果や脳への接近から、精神医学はどこまで「こころ」がわかったといえるのか。

特別企画

脳とこころ



脳とこころの相関─こころの座をめぐる歴史 風祭 元



●座談会

こころに迫る脳科学─21世紀のブレイク・スルーはどこに?

鹿島晴雄・中田 力・澤口俊之・福田正人・岡崎祐士



こころの起源をさぐる─比較認知科学からのアプローチ 友永雅己

脳の進化 澤口京子

脳の機能解剖学─神経心理学から 河村 満

こころの化学信号ネットワーク─脳の神経化学 仙波純一

こころの電気信号ネットワーク─脳の生理学 和田有司

夢と睡眠 山田麻紀・村上純一・山田尚登

発達障害と脳 十一元三

老化と脳 池田研二

薬による脳とこころの変化 沼知陽太郎

こころの病や人格と遺伝子 尾崎紀夫

精神疾患と脳科学─機能的・生理学的仮説と時間認識 斎藤 治

人はなぜ人を殺すのか─進化心理学の視点 長谷川寿一

ロボットが「自己」を意識するとき 谷 淳

「心の理論」とはなにか 辻井正次・宮原資英

脳細胞は再生するか 鈴木勝昭・森 則夫

ナルコレプシー遺伝子の発見 西野精治

精神分析と脳 水田一郎



●連載

人はなぜ芸能に魅せられるのか(2)

歌舞伎座のカーテンコール 島田裕巳

心理療法と村上春樹の世界(3)物語の生成と思春期体験(1) 岩宮恵子

レピッシュ思春期現象学(10)リストカットと去勢 斎藤 環

逸脱の精神史(12)精神療法以前 酒井明夫

クリニカル・インターネット(11)からだの未来予想図 高石浩一

臨床心理学と精神医学の対話(4)

事例報告と討論(2) 下山晴彦・野村俊明・島 悟



●学会印象記

第1回日本外来精神医療学会 安田美弥子



●ほんとの対話

フォスター=コーエン『子どもは言語をどう獲得するのか』 小笠 毅

小林隆児『自閉症の関係障害臨床』 滝川一廣



●こころの現場から

今は昔の……勉強の行く末は?─(子どもの臨床) 松岡素子・松岡洋一

2002年教育改革─(中学校) 赤田圭亮

ニューヨーク・テロ事件─(特別篇) 斉藤卓弥・久保田須磨



伝言板