書籍詳細:二院制の比較研究
二院制の比較研究 英・仏・独・伊と日本の二院制
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定価:税込 6,050円(本体価格 5,500円)
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内容紹介
英・仏・独・伊の4か国と、日本の二院制を比較分析する書。歴史的な経緯を踏まえ、各国のアクチュアルな問題状況を解析する。
目次
二院制研究の課題――まえがきに代えて
……………………………………………………岡田信弘
はじめに 1
1 日本国憲法と二院制
2 1983(昭和58)年大法廷判決における「原像」
3 2012(平成24)年大法廷判決における「現像」
4 国際比較における「原像」と「現像」
おわりに
報 告
イタリアにおける二院制
――設計の不備、期待外れの実績、未完の改革に特徴付けられた150年
……………………………………………………カルロ・フザーロ(芦田淳 訳)
1 序論
2 全般的な比較による論評
3 イタリアにおける二院制議会――起源と発展
4 初期の問題及び比較的有効であった1963年の解決策
5 30年にわたるイタリア議会改革の試みとその挫折
6 イタリアの事例の検討による一般的教訓
フランスの元老院
――憲法伝統の改革
……………………………………………………ソフィー・ボアン(新井 誠 訳)
序(文) (――なぜ21世紀に二院制なのか?)
1 二院制議会という憲法伝統
2 1958年10月4日憲法における元老院――不平等な二院制
3 元老院の権限に対する制限
4 元老院の使命――特異性の追求
5 元老院と第五共和政体制の変化
結論 未来の元老院――多層的統治の交差点?
比較の観点で見たいくつかの教訓
形態は機能に従う
――ドイツの連邦参議院(Bundesrat)
……………………………………………………イェンス・ヴェルク(加藤一彦 訳)
1 法的根拠――連邦参議院の憲法条項
2 背景――ドイツ連邦制の主な特徴
3 連邦参議院の主な機能
4 構成と意思決定
5 内部組織
6 各ラントの欧州統合制度への統合
7 連邦制の改革
8 対抗勢力の重要性――形態は機能に従う
イギリスの貴族院
……………………………………………………メグ・ラッセル(木下和朗 訳)
1 どのようにして我々はここへ来たか――1,000年の歴史
2 今日の貴族院
3 貴族院改革――大いに議論され、滅多に達成しないもの
4 日本を含めて、両院制にとっての教訓
国別コメント
イタリアにおける二院制議会の制度枠組とその帰結
……………………………………………………芦田 淳
はじめに
1 議会法及び選挙法等における対応
2 二院制問題の政府立法による「解決」
3 二院制の見直しに向けて――第17立法期における憲法改正論議
おわりに
日本にとってのフランス両院制研究の意義
――ボアロン論文に対するコメント
……………………………………………………新井 誠
はじめに
1 フランスにおける両院制伝統
2 元老院の組織方法
3 元老院と国民議会の権限関係
4 まとめにかえて
独特な立法参与機関としてのドイツ連邦参議院
――ドイツ連邦参議院の地位と機能
……………………………………………………加藤一彦
はじめに
1 第二院の状況
2 ドイツ連邦参議院の憲法的性格
3 小結
イギリス貴族院の現況
――Meg Russell両院制論に関する解説とコメント
……………………………………………………木下和朗
はじめに
1 現在のイギリス貴族院の特徴
2 構成
3 立法における貴族院の影響力
4 貴族院の正統性
5 貴族院改革
憲法学の観点から
日本国憲法の政治制度と参議院
……………………………………………………只野雅人
はじめに
1 政治制度をめぐる憲法の枠組みと政治制度の機能
2 第二院の類型と参議院の位相――比較から考える
3 参議院――「弱い」第二院から「強い」第二院へ?
4 むすび
実務の観点から
二院制の比較制度論的検討
――ウェストミンスター・モデルと第二院
……………………………………………………田中嘉彦
はじめに
1 二院制採用国の概観
2 日本の二院制に対するイギリスの影響
3 ウェストミンスター・モデルと第二院
おわりに
参議院は「第二院」か
――衆議院の立場から
……………………………………………………橘 幸信
はじめに
1 「抑制・補完の第二院」という参議院像とその実態とのズレ
2 上記の「ズレ」の背景にあるもの
3 二院制改革に関する最近のいくつかの提案
おわりに
日本の第二院のシステムと立法を中心とした議会政治の特徴等
――その再確認と、諸外国との比較を含めた議論の方向性
……………………………………………………川埼政司
はじめに
1 国会中心主義・二院制・議院内閣制による日本の議会政治の姿
2 日本の立法プロセスと進まぬ立法改革
3 カーボンコピーと強すぎる参議院の間で
4 参議院と選挙制度
5 システムとアクター
おわりに
討論のまとめ
二院制の比較と日本への示唆
……………………………………………………木下和朗
1 招聘報告者からの応答
2 参加者からの質問に対する応答
3 日本側コメンテーターからの総括コメント
あとがき……………………………………………………岡田信弘
……………………………………………………岡田信弘
はじめに 1
1 日本国憲法と二院制
2 1983(昭和58)年大法廷判決における「原像」
3 2012(平成24)年大法廷判決における「現像」
4 国際比較における「原像」と「現像」
おわりに
報 告
イタリアにおける二院制
――設計の不備、期待外れの実績、未完の改革に特徴付けられた150年
……………………………………………………カルロ・フザーロ(芦田淳 訳)
1 序論
2 全般的な比較による論評
3 イタリアにおける二院制議会――起源と発展
4 初期の問題及び比較的有効であった1963年の解決策
5 30年にわたるイタリア議会改革の試みとその挫折
6 イタリアの事例の検討による一般的教訓
フランスの元老院
――憲法伝統の改革
……………………………………………………ソフィー・ボアン(新井 誠 訳)
序(文) (――なぜ21世紀に二院制なのか?)
1 二院制議会という憲法伝統
2 1958年10月4日憲法における元老院――不平等な二院制
3 元老院の権限に対する制限
4 元老院の使命――特異性の追求
5 元老院と第五共和政体制の変化
結論 未来の元老院――多層的統治の交差点?
比較の観点で見たいくつかの教訓
形態は機能に従う
――ドイツの連邦参議院(Bundesrat)
……………………………………………………イェンス・ヴェルク(加藤一彦 訳)
1 法的根拠――連邦参議院の憲法条項
2 背景――ドイツ連邦制の主な特徴
3 連邦参議院の主な機能
4 構成と意思決定
5 内部組織
6 各ラントの欧州統合制度への統合
7 連邦制の改革
8 対抗勢力の重要性――形態は機能に従う
イギリスの貴族院
……………………………………………………メグ・ラッセル(木下和朗 訳)
1 どのようにして我々はここへ来たか――1,000年の歴史
2 今日の貴族院
3 貴族院改革――大いに議論され、滅多に達成しないもの
4 日本を含めて、両院制にとっての教訓
国別コメント
イタリアにおける二院制議会の制度枠組とその帰結
……………………………………………………芦田 淳
はじめに
1 議会法及び選挙法等における対応
2 二院制問題の政府立法による「解決」
3 二院制の見直しに向けて――第17立法期における憲法改正論議
おわりに
日本にとってのフランス両院制研究の意義
――ボアロン論文に対するコメント
……………………………………………………新井 誠
はじめに
1 フランスにおける両院制伝統
2 元老院の組織方法
3 元老院と国民議会の権限関係
4 まとめにかえて
独特な立法参与機関としてのドイツ連邦参議院
――ドイツ連邦参議院の地位と機能
……………………………………………………加藤一彦
はじめに
1 第二院の状況
2 ドイツ連邦参議院の憲法的性格
3 小結
イギリス貴族院の現況
――Meg Russell両院制論に関する解説とコメント
……………………………………………………木下和朗
はじめに
1 現在のイギリス貴族院の特徴
2 構成
3 立法における貴族院の影響力
4 貴族院の正統性
5 貴族院改革
憲法学の観点から
日本国憲法の政治制度と参議院
……………………………………………………只野雅人
はじめに
1 政治制度をめぐる憲法の枠組みと政治制度の機能
2 第二院の類型と参議院の位相――比較から考える
3 参議院――「弱い」第二院から「強い」第二院へ?
4 むすび
実務の観点から
二院制の比較制度論的検討
――ウェストミンスター・モデルと第二院
……………………………………………………田中嘉彦
はじめに
1 二院制採用国の概観
2 日本の二院制に対するイギリスの影響
3 ウェストミンスター・モデルと第二院
おわりに
参議院は「第二院」か
――衆議院の立場から
……………………………………………………橘 幸信
はじめに
1 「抑制・補完の第二院」という参議院像とその実態とのズレ
2 上記の「ズレ」の背景にあるもの
3 二院制改革に関する最近のいくつかの提案
おわりに
日本の第二院のシステムと立法を中心とした議会政治の特徴等
――その再確認と、諸外国との比較を含めた議論の方向性
……………………………………………………川埼政司
はじめに
1 国会中心主義・二院制・議院内閣制による日本の議会政治の姿
2 日本の立法プロセスと進まぬ立法改革
3 カーボンコピーと強すぎる参議院の間で
4 参議院と選挙制度
5 システムとアクター
おわりに
討論のまとめ
二院制の比較と日本への示唆
……………………………………………………木下和朗
1 招聘報告者からの応答
2 参加者からの質問に対する応答
3 日本側コメンテーターからの総括コメント
あとがき……………………………………………………岡田信弘