書籍詳細:太陽系外惑星
シリーズ:新天文学ライブラリー
新天文学ライブラリー第1巻 太陽系外惑星
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定価:税込 3,520円(本体価格 3,200円)
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在庫なし
- 発刊年月
- 2015.07(上旬刊)
- ISBN
- 978-4-535-60740-8
- 判型
- A5判
- ページ数
- 304ページ
- Cコード
- C3041
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内容紹介
太陽系外の惑星系は、急激に発見個数が増し、新たな展開時期を迎えた。このダイナミックな様子を観測的天文学の立場から解説する。
『新天文学ライブラリー』は全10巻を予定。進展著しい分野からテーマを厳選し、最新の研究にもとづき、ダイナミックな天文学の「魅力」を伝えます。
※ダウンロードコーナーに、『新天文学ライブラリー』シリーズのパンフレット(PDF)をアップしました。
こちらからダウンロードしてご覧下さい。
『新天文学ライブラリー』は全10巻を予定。進展著しい分野からテーマを厳選し、最新の研究にもとづき、ダイナミックな天文学の「魅力」を伝えます。
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目次
はじめに
第1章 イントロダクション(基礎編)
1.1 系外惑星発見前夜
1.2 系外惑星の発見史
1.3 系外惑星観測のための可視光赤外観測
1.4 視差,固有運動,軌道要素
1.5 放射
1.6 赤外線観測
1.7 等級とフィルターシステム
1.8 測光観測
1.9 カラー(色)と絶対等級
1.10 減光と測光
1.11 星間塵とアイス
1.12 金属量
1.13 近距離恒星
1.14 最も近傍の恒星
1.15 連星
1.16 伴星と惑星の一般的な記述法
1.17 簡易定数・単位・換算表
第2章 星惑星形成
2.1 アウトフロー,ジェット,ハービック・ハロー天体,質量降着
2.2 Tタウリ型星
2.3 弱輝線Tタウリ型星
2.4 ハービックAe/Be星
2.5 YSOのHR図
2.6 YSOの星周構造
2.7 惑星形成理論
2.8 集団的星形成と代表的星惑星形成集団
2.9 銀河系
2.10 星形成領域の赤外線観測
第3章 太陽系内惑星
3.1 太陽系内惑星の観測データ
3.2 小惑星帯
3.3 太陽系内惑星の物理的・化学的性質
3.4 太陽系形成論の歴史
3.5 太陽系形成標準モデル
3.6 惑星移動説
3.7 後期重爆撃期
3.8 衛星の起源
3.9 10パーセクの距離から見た太陽系
3.10 惑星の軌道要素とケプラーの法則
第4章 超低質量天体
4.1 褐色矮星観測の歴史
4.2 褐色矮星の性質
4.3 褐色矮星の重要性
4.4 低質量星におけるエネルギー生成
4.5 直接観測による質量推定
4.6 超低質量星の温度分類
4.7 近赤外線波長における明るさとカラー
4.8 褐色矮星の大気
4.9 雲の形成と時間変化
第5章 系外惑星観測法の概観
5.1 ドップラー分光法
5.2 アストロメトリ法
5.3 トランジット法
5.4 マイクロレンズ法
5.5 系外惑星の統計的性質
5.6 系外惑星の基本的統計の概観
5.7 惑星の軌道長半径と質量との相関
第6章 ドップラー分光法
6.1 ドップラー法の原理と得られる物理量
6.2 複数惑星系の場合
6.3 導出される惑星質量の不定性
6.4 ドップラー観測のための装置と技術
6.5 高速度精度化のための手法
6.6 赤外線によるドップラー速度法
6.7 将来計画
6.8 ドップラー法の長所と短所
6.9 代表的な分光器とドップラー法サーベイ
6.10 ドップラー法で注目された惑星系と注目すべき観測装置
第7章 アストロメトリ法
7.1 アストロメトリ法の原理と得られる物理量
7.2 干渉計によるアストロメトリ
7.3 位置測定精度
7.4 ナローアングル・アストロメトリ
7.5 軌道フィット
7.6 アストロメトリ法で注目された代表的な惑星系と恒星
7.7 MAPS
7.8 アストロメトリ法の長所と短所
7.9 ハッブル宇宙望遠鏡のファインガイダンスセンサ(FGS)
第8章 トランジット法(基本編)
8.1 トランジットの確率
8.2 トランジットの継続時間
8.3 トランジットの深さ
8.4 周辺減光
8.5 惑星パラメータの求め方
8.6 トランジット法の実際
8.7 惑星トランジットと間違えやすい現象(偽陽性)
8.8 将来計画
第9章 トランジット法の拡張と惑星の特徴づけ
9.1 トランジット分光と透過スペクトル
9.2 系外惑星の大気の初検出
9.3 惑星からの熱放射の測光および分光
9.4 惑星の熱放射の観測の展開
9.5 ロシター-マクローリン効果
9.6 トランジット時間変動
9.7 Kepler-9などケプラー衛星によるトランジット時間変動
9.8 トランジット法で注目された代表的な惑星系と恒星
9.9 ケプラー衛星とその初期成果
9.10 ケプラー衛星による系外惑星の統計
9.11 コロー衛星(CoRoT)
第10章 重力レンズ法
10.1 原理
10.2 複素レンズ方程式
10.3 増光現象
10.4 焦線と臨界線
10.5 単独レンズ星によるマイクロレンズの光度曲線
10.6 連星によるマイクロレンズ
10.7 惑星系のマイクロレンズ
10.8 マイクロレンズ法を用いた質量比と射影距離の導出
10.9 惑星による増光異常の継続時間
10.10 代表的なマイクロレンズ法とその惑星探査のストラテジー
10.11 マイクロレンズ法による代表的な天体
10.12 マイクロレンズ法の長所と短所
10.13 将来計画
第11章 パルサータイミング法と一般タイミング法
11.1 代表的なパルサー惑星とタイミング惑星
第12章 反射光分光法
12.1 アルベド
12.2 反射光のドップラー法
12.3 反射光の観測例
第13章 偏光法
13.1 太陽系内の惑星の偏光
13.2 巨大系外惑星の偏光
13.3 偏光検出に成功か?
13.4 PlanetPOLの観測
13.5 巨大惑星のアルベド
第14章 直接撮像法と直接分光法
14.1 結像光学入門
14.2 補償光学とその原理
14.3 コロナグラフ
14.4 直接観測の実際
14.5 より主星に近い惑星の直接撮像探査
14.6 直接観測における不定性
14.7 共通固有運動テスト
14.8 分光テスト
14.9 ホットスタートモデルとコールドスタートモデル
14.10 すばる望遠鏡HiCIAOによって撮像された代表的な惑星
14.11 直接観測の将来計画
第15章 惑星形成現場の赤外線観測
15.1 光・赤外線によるYSO の観測の歴史
15.2 円盤の物理量
15.3 原始惑星系円盤の構造
15.4 星周構造の直接撮像観測
15.5 すばる望遠鏡CIAOによる円盤直接観測
15.6 すばる望遠鏡によるSEEDSプロジェクト円盤観測
15.7 中心星近傍の円盤の穴(ダスト)とガス円盤
15.8 残骸円盤の観測
第16章 地球型惑星・スーパーアース・ハビタブル惑星
16.1 M型星のまわりの軽い惑星の探査
16.2 スーパーアースとミニネプチューン
16.3 スーパーアースの大気
16.4 M型星のトランジット惑星探査
16.5 M型星の可視光ドップラー惑星探査
16.6 M型星の赤外線ドップラー惑星探査
16.7 ハビタブル惑星
16.8 バイオマーカー
16.9 ケプラー惑星以外の代表的なハビタブル惑星系
第17章 将来計画・将来ミッション
17.1 現行計画から期待される進展
17.2 将来計画(大型装置のみ)
付録
A.1 褐色矮星のリチウムテスト
A.2 褐色矮星の形成理論
A.3 褐色矮星の星周円盤
参考文献
索引
第1章 イントロダクション(基礎編)
1.1 系外惑星発見前夜
1.2 系外惑星の発見史
1.3 系外惑星観測のための可視光赤外観測
1.4 視差,固有運動,軌道要素
1.5 放射
1.6 赤外線観測
1.7 等級とフィルターシステム
1.8 測光観測
1.9 カラー(色)と絶対等級
1.10 減光と測光
1.11 星間塵とアイス
1.12 金属量
1.13 近距離恒星
1.14 最も近傍の恒星
1.15 連星
1.16 伴星と惑星の一般的な記述法
1.17 簡易定数・単位・換算表
第2章 星惑星形成
2.1 アウトフロー,ジェット,ハービック・ハロー天体,質量降着
2.2 Tタウリ型星
2.3 弱輝線Tタウリ型星
2.4 ハービックAe/Be星
2.5 YSOのHR図
2.6 YSOの星周構造
2.7 惑星形成理論
2.8 集団的星形成と代表的星惑星形成集団
2.9 銀河系
2.10 星形成領域の赤外線観測
第3章 太陽系内惑星
3.1 太陽系内惑星の観測データ
3.2 小惑星帯
3.3 太陽系内惑星の物理的・化学的性質
3.4 太陽系形成論の歴史
3.5 太陽系形成標準モデル
3.6 惑星移動説
3.7 後期重爆撃期
3.8 衛星の起源
3.9 10パーセクの距離から見た太陽系
3.10 惑星の軌道要素とケプラーの法則
第4章 超低質量天体
4.1 褐色矮星観測の歴史
4.2 褐色矮星の性質
4.3 褐色矮星の重要性
4.4 低質量星におけるエネルギー生成
4.5 直接観測による質量推定
4.6 超低質量星の温度分類
4.7 近赤外線波長における明るさとカラー
4.8 褐色矮星の大気
4.9 雲の形成と時間変化
第5章 系外惑星観測法の概観
5.1 ドップラー分光法
5.2 アストロメトリ法
5.3 トランジット法
5.4 マイクロレンズ法
5.5 系外惑星の統計的性質
5.6 系外惑星の基本的統計の概観
5.7 惑星の軌道長半径と質量との相関
第6章 ドップラー分光法
6.1 ドップラー法の原理と得られる物理量
6.2 複数惑星系の場合
6.3 導出される惑星質量の不定性
6.4 ドップラー観測のための装置と技術
6.5 高速度精度化のための手法
6.6 赤外線によるドップラー速度法
6.7 将来計画
6.8 ドップラー法の長所と短所
6.9 代表的な分光器とドップラー法サーベイ
6.10 ドップラー法で注目された惑星系と注目すべき観測装置
第7章 アストロメトリ法
7.1 アストロメトリ法の原理と得られる物理量
7.2 干渉計によるアストロメトリ
7.3 位置測定精度
7.4 ナローアングル・アストロメトリ
7.5 軌道フィット
7.6 アストロメトリ法で注目された代表的な惑星系と恒星
7.7 MAPS
7.8 アストロメトリ法の長所と短所
7.9 ハッブル宇宙望遠鏡のファインガイダンスセンサ(FGS)
第8章 トランジット法(基本編)
8.1 トランジットの確率
8.2 トランジットの継続時間
8.3 トランジットの深さ
8.4 周辺減光
8.5 惑星パラメータの求め方
8.6 トランジット法の実際
8.7 惑星トランジットと間違えやすい現象(偽陽性)
8.8 将来計画
第9章 トランジット法の拡張と惑星の特徴づけ
9.1 トランジット分光と透過スペクトル
9.2 系外惑星の大気の初検出
9.3 惑星からの熱放射の測光および分光
9.4 惑星の熱放射の観測の展開
9.5 ロシター-マクローリン効果
9.6 トランジット時間変動
9.7 Kepler-9などケプラー衛星によるトランジット時間変動
9.8 トランジット法で注目された代表的な惑星系と恒星
9.9 ケプラー衛星とその初期成果
9.10 ケプラー衛星による系外惑星の統計
9.11 コロー衛星(CoRoT)
第10章 重力レンズ法
10.1 原理
10.2 複素レンズ方程式
10.3 増光現象
10.4 焦線と臨界線
10.5 単独レンズ星によるマイクロレンズの光度曲線
10.6 連星によるマイクロレンズ
10.7 惑星系のマイクロレンズ
10.8 マイクロレンズ法を用いた質量比と射影距離の導出
10.9 惑星による増光異常の継続時間
10.10 代表的なマイクロレンズ法とその惑星探査のストラテジー
10.11 マイクロレンズ法による代表的な天体
10.12 マイクロレンズ法の長所と短所
10.13 将来計画
第11章 パルサータイミング法と一般タイミング法
11.1 代表的なパルサー惑星とタイミング惑星
第12章 反射光分光法
12.1 アルベド
12.2 反射光のドップラー法
12.3 反射光の観測例
第13章 偏光法
13.1 太陽系内の惑星の偏光
13.2 巨大系外惑星の偏光
13.3 偏光検出に成功か?
13.4 PlanetPOLの観測
13.5 巨大惑星のアルベド
第14章 直接撮像法と直接分光法
14.1 結像光学入門
14.2 補償光学とその原理
14.3 コロナグラフ
14.4 直接観測の実際
14.5 より主星に近い惑星の直接撮像探査
14.6 直接観測における不定性
14.7 共通固有運動テスト
14.8 分光テスト
14.9 ホットスタートモデルとコールドスタートモデル
14.10 すばる望遠鏡HiCIAOによって撮像された代表的な惑星
14.11 直接観測の将来計画
第15章 惑星形成現場の赤外線観測
15.1 光・赤外線によるYSO の観測の歴史
15.2 円盤の物理量
15.3 原始惑星系円盤の構造
15.4 星周構造の直接撮像観測
15.5 すばる望遠鏡CIAOによる円盤直接観測
15.6 すばる望遠鏡によるSEEDSプロジェクト円盤観測
15.7 中心星近傍の円盤の穴(ダスト)とガス円盤
15.8 残骸円盤の観測
第16章 地球型惑星・スーパーアース・ハビタブル惑星
16.1 M型星のまわりの軽い惑星の探査
16.2 スーパーアースとミニネプチューン
16.3 スーパーアースの大気
16.4 M型星のトランジット惑星探査
16.5 M型星の可視光ドップラー惑星探査
16.6 M型星の赤外線ドップラー惑星探査
16.7 ハビタブル惑星
16.8 バイオマーカー
16.9 ケプラー惑星以外の代表的なハビタブル惑星系
第17章 将来計画・将来ミッション
17.1 現行計画から期待される進展
17.2 将来計画(大型装置のみ)
付録
A.1 褐色矮星のリチウムテスト
A.2 褐色矮星の形成理論
A.3 褐色矮星の星周円盤
参考文献
索引
書評掲載案内
■2015年12月号『星ナビ』評者:原 智子氏