雑誌詳細:こころの科学  (2008年 3月号)

(2008年 3月号) 通巻 138号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
もの忘れ
池田 学=編
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫僅少
発刊年月
2008.02
ISBN
978-4-535-14038-7
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
154ページ
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内容紹介

認知症、全生活史健忘、PTSD……記憶に大きな障害を示すこころの病は多い。高ストレス・超高齢化社会に生きるわれわれにとってこれは重要な課題である。学際的な視点から、もの忘れ=記憶の障害の仕組みに迫る。

巻頭に――ゆとりと精神疾患 青木省三



特別企画 もの忘れ 池田 学=編



●認知症をめぐって

もの忘れ外来─認知症を生きる高齢者のこころを診る 粟田主一

瞬間人─一過性全健忘症とアルツハイマー病 数井裕光

辞書を失った認知症─語義失語症 小森憲治郎

記憶は体でおぼえる?

─アルツハイマー病患者の手続き記憶とリハビリテーション 山下 光



●記憶と忘却の心理学

無意識の記憶─プライミングとサブリミナル効果 川口 潤

ワーキングメモリ 苧阪満里子

忘却とはなにか 太田信夫

「覚えていない」という供述─信用できる供述とは 高木光太郎



●こころの病ともの忘れ

記憶と意識─全生活史健忘 大東祥孝

作話と妄想 仲秋秀太郎・三村 將

記憶錯誤 加藤元一郎

記憶と情動─アルツハイマー病と阪神大震災 池田 学

PTSD─忘却の障害 西川 隆

子どもの記憶障害 飯田順三



論説

開発途上国とこころの発達支援

─心理臨床的援助を模索する 青木紀久代



新連載

心理療法で何がおこっているのか(1)心理療法とは 桑原知子



連載

うつ病の真実(19・終)うつ病の真実は見えてきたか 野村総一郎

児童精神医学フロントライン(5)

アスペルガー障害を科学する(2) 根來秀樹

都市型臨床の時代(10)接遇に慎重な配慮を要する人々 井原 裕

臨床を支える言葉(6)制約によって守られる創造の世界 遠藤裕乃

学び方の違う子どもたち(12)伝えるということ 畠垣智恵

英国児童精神医学如是我聞(2)英国児童青年精神保健サービスの光と影 森 享子



ほんとの対話

ジャネ『症例マドレーヌ』 酒井明夫

フランク&フランク『説得と治療:心理療法の共通要因』 平木典子

岩壁 茂『心理療法・失敗例の臨床研究』 遠藤裕乃

青木省三『精神科臨床ノート』 滝川一廣



こころの現場から

一年生との汗と笑いの日々──(小学校) 大垣智紀

性同一性障害のメラニー──(米国大学精神科) 内田 舞



133~138号・総目次



伝言板