雑誌詳細:こころの科学  (2004年 3月号)

(2004年 3月号) 通巻 114号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
適応障害
原田誠一=編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
2004.02
旧ISBN
4-535-14014-6
ISBN
978-4-535-14014-1
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
140ページ

内容紹介

適応障害は誰もがなりうる疾患であるが、正常と病気の境界に位置することに伴うあいまいさが常につきまとう。概念から病態研究、そしてその治療まで、最新の知見・情報にもとづきながら適応障害をやさしく解説する。

●巻頭に――精神科の試練 宮岡 等



特別企画

適応障害 原田誠一=編



適応障害とは何か

適応障害をどうとらえるか 野村総一郎

学校の適応障害 坂本玲子

職場の適応障害 亀山知道

子どもと適応障害 清水將之

老年期の適応障害 室伏君士



適応障害の理解と治療

ストレスと情動のニューロサイエンス 幸田和久

認知・行動・学習理論 陳 峻文

交流分析 城所尚子

社会精神医学的視点から 江畑敬介

適応障害治療の実際 松崎博光

適応障害の心理療法 伊藤絵美



適応障害と現代

災害時の適応障害 荒木憲一

自殺と適応障害 高橋祥友

ストレス対処と適応障害 數川 悟・大平泰子

精神障害者の子弟の適応障害 平松謙一

スポーツ選手の適応障害 小堀 修

DSMと適応障害―DSMに適応できなかった診断の命運 高木俊介



[エッセイ]

適応障害をめぐって

吉川武彦/村田信男/原田雅典/伊勢田 堯/飛鳥井 望/高橋正雄



●論説

悪い知らせの伝え方 松下 明



●連載

人はなぜ芸能に魅せられるのか(15・終)夢のスピーカー 島田裕巳

鑑定医の事件簿(9)

感情鈍麻と衝動行為―統合失調症慢性期の重大犯罪 風祭 元

カウンセリング原論(8)

身体としての言葉―言葉はいかにして届くのか 菅野泰蔵

スクリーン精神医学(12)解離性遁走―『パリ、テキサス』 高橋祥友

子どものための小さな援助論(7)発達障害への援助を考える・2 鈴木啓嗣

日常性の心理療法(2)無意識という思想の誕生 大山泰宏



●ほんとの対話

鈴木 茂著『人格の臨床精神病理学』 成田善弘

氏原 寛・田嶌誠一編『臨床心理行為』 松木邦裕

内海 健著『「分裂病」の消滅』 熊崎 努

ウェンディ・ボーグほか著『子どもの面接ガイドブック』 中井久夫



●こころの現場から

十五の春――(高等学校) 夏木 智

君は君、我は我……――(食の風景) 吉長三恵子



109~114号・総目次

伝言板