雑誌詳細:こころの科学  (2003年 7月号)

(2003年 7月号) 通巻 110号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
治療を終えるとき
宮岡 等・岡崎祐士・青木省三=編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
2003.06
旧ISBN
4-535-14010-3
ISBN
978-4-535-14010-3
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
142ページ

内容紹介

けがやからだの病気に比べ、こころの病気は「もう大丈夫。治療はおしまいにしましょう」と言いにくい。臨床家たちは、それぞれの治療を、どのような時期に終えるのが適当と考え、実践しているのであろうか。

●巻頭に・・傷つけることと育むこと  青木省三



特別企画 治療を終えるとき



1 精神疾患と治療終結

統合失調症の薬物療法の終結  福田正人・大森一郎・竹吉秀記

気分障害(躁うつ病・うつ病)における維持療法の終結  加藤忠史

神経症性障害の抗不安薬療法の終結  渡辺直樹

パーソナリティ障害における治療目標と治療の終結  福島 章

精神療法の終わりを謀る  宮川香織

カウンセリングの目標と終結  岡村達也

生活療法の目標と終結  小川一夫



2 治療の終結をめぐって

統合失調症の治療終結とソーシャルサポート  伊勢田 堯・近藤智恵子

短期精神療法における治療期間の決め方  村上雅彦

治療の終結・中断と治療者の法的責任  横藤田 誠

 神経症患者の治療終結をめぐって  大矢 大

向精神薬長期服用時の副作用と治療終結  宮岡 等

治療を早く終結すべき精神病病態  岡崎祐士

一回で終わりの面接と終わりのない面接  青木省三



●論説 髪とこころの不思議  武井 明



●連載 鑑定医の事件簿(5)

みずから起こした精神病――急性覚醒剤中毒による放火  風祭 元

カウンセリング原論(4)カウンセリングの威力  菅野泰蔵

子どものための小さな援助論(3)心理的援助の専門化について   鈴木啓嗣

心理療法と村上春樹の世界(13)向こう側とこちら側を結ぶもの 岩宮恵子

スクリーン精神医学(8)躁うつ病――『心のままに』 高橋祥友

人はなぜ芸能に魅せられるのか(12)『ボクサァ』の力 島田裕巳

臨床心理学と精神医学の対話(11・終)

  座談会・精神科医と臨床心理士との対話  下山晴彦・野村俊明・島 悟



●ほんとの対話

村瀬嘉代子監修・高橋利一編『子どもの福祉とこころ』  和田秀一

肥後功一著『通じ合うことの心理臨床』  岩宮恵子

遠藤裕乃著『ころんで学ぶ心理療法』  成田善弘

赤田圭亮著『不適格教員宣言』  岡崎 勝



●こころの現場から

「いじめ」――(高等学校)  夏木 智

タコスのあった学食――(食の風景)  吉長三恵子

学びの力の発見――(学習困難児の塾より) 小笠 毅



伝言板