雑誌詳細:こころの科学  (2002年 5月号)

(2002年 5月号) 通巻 103号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
育児不安
大日向雅美=編
定価:税込 1,362円(本体価格 1,238円)
在庫なし
発刊年月
2002.04
旧ISBN
4-535-14003-0
ISBN
978-4-535-14003-5
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
154ページ

内容紹介

育児は母親まかせとばかりに母性や育児能力を問われる母親。子育てをめぐっての人間関係のストレスや障害に対する不安が「母性」だけで解決されるはずもない。母親の育児不安を中心としつつ「子育て」を多角的に考える

●巻頭に・・こころ病む人の体験に学ぶ 岡崎祐士



特別企画

育児不安



●育児不安とは何か─その定義と背景

発達心理学の立場から 大日向雅美

家族社会学の立場から 馬居政幸

小児科学の立場から 榊原洋一

母子臨床の立場から 齋藤 謁

精神医学の立場から─育児不安の究極的破綻・子殺し 風祭 元



●育児不安の実際

家庭という“密室”での育児 長坂典子

働く母親と保育園 高橋光幸

障害児の親になっていくこと 玉井真理子

育児不安は生活不安─父親のフルタイム育児体験 太田 睦

虐待事例からみえるもの 佐藤千穂子



●諸外国に学ぶ子育て支援

フランスの子育て事情 永島章雄

ニュージーランドのプレイセンター 大日向雅美

カナダのファミリー・リソース・センター 福川須美

ノルウェーのパパクオータ制度 石井クンツ昌子



●論説

トゥレット症候群の多様な像 金生由紀子



●新連載

比較障害児学入門(1)障害児の就学 小笠 毅

スクリーン精神医学(1)精神分裂病─『シャイン』 高橋祥友



●連載

人はなぜ芸能に魅せられるのか(5)朴清を聞け 島田裕巳

児童虐待(2)

社会的関心の高まりに添えて 犬塚峰子・伊東ゆたか・柴崎喜久代

逸脱の精神史(14)酒と狂気 酒井明夫

レピッシュ思春期現象学(13)セックスと死と金銭のタブー 斎藤 環

心理療法と村上春樹の世界(6)思春期体験の死の側面(2) 岩宮恵子



●ほんとの対話

下坂幸三著『摂食障害治療のこつ』 青木省三

鈴木乙史ほか編著『女子大生がカウンセリングを求めるとき』 杉原保史

大谷 純著『癒しの原点』 久保木富房



●こころの現場から

ふだん着に着替える─(こどもの臨床) 松岡素子・松岡洋一

目に青葉…─(食の風景) 吉長三恵子

服装指導─(高等学校) 夏木 智



伝言板