雑誌詳細:そだちの科学  (2005年10月号) 

(2005年10月号)  通巻 5号

  • 紙の書籍
4、10月(年2回)発売
[特集1]
アスペルガー症候群 軽度発達障害とそだち・1
編集人=滝川一廣・小林隆児・杉山登志郎・青木省三
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫なし
発刊年月
2005.09
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
136ページ

内容紹介

ローナ・ウィングの再発見から四半世紀。最近では「アスペルガー」の文字を目にする機会も増えた。ただ「新たな名づけが疾患をつくる」ともいわれるように、名称だけが一人歩きしている観もある。今回は、「ブーム」に流されずに、真の意味での「アスペルガー理解」をめざす。

●特集によせて



I=アスペルガー症候群への理解

発達障碍における「発達」について考える 小林隆児

アスペルガー症候群の現在 杉山登志郎

アスペルガー症候群の早期診断と対応 高橋 脩



II=ライフステージとその対応

早期および新生児期の母子援助 永田雅子

主体性をはぐくむことの困難さと大切さ

―幼児期と青年期をつなぐもの 小林隆児

小学校生活とアスペルガー 水野 浩

思春期・青年期の人たちとのおつきあいから思うこと 辻井正次

成人期のデイサービス 日詰正文

アスペルガーと就労援助 柴田珠里

NT学のすすめ―的はずれな苦労を増やさないために ニキ・リンコ

アスペルガー症候群とともに―母親の立場から 植原淳子



III=アスペルガーと社会

アスペルガーと虐待の不思議な関係 藤川洋子

ある刑事裁判をめぐって 佐藤幹夫

少年事件・刑事事件と広汎性発達障害 十一元三



IV=アスペルガーをめぐって

自閉症研究とアスペルガー 中根 晃

アスペルガー症候群―概念の発展 栗田 広

アスペルガー症候群余話 清水將之



ブックガイド・見過ごされてきたもの

『ガリヴァ旅行記』―ジョナサン・スウィフト 滝川一廣

『生物から見た世界』―ヤーコプ・フォン・ユクスキュルほか 小林隆児

『性虐待を生きる力に変えて』―グループ・ウィズネス編 杉山登志郎

『文化の翻訳』―青木 保 青木省三



●連載●

親と子がともに育つということ

(5)支援とサービスと 大日向雅美

こんな男に誰がした―育てられのカガク

(5)せめては新しき背広を着て 山登敬之

相談窓口から「そだち」をみる

(5)支援する人を支援する 高野久美子

こんなとき、どうする―障害児を育てる親たちへ

(5)困ったときの発信先 海津敦子



編集ノート