雑誌詳細:こころの科学  (1998年 3月号)

(1998年 3月号) 通巻 78号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
中学生は、いま
滝川一廣 編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
1998.02
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
136ページ

内容紹介

神戸の事件以来、犯罪の低年齢化や少年法改正の論議が巻き起こっている。事件という現象だけを捉えての一般化は危険である。移ろいやすい思春期、青年期の心性について、学校あるいは精神科・心理臨床からの実感的報告を中心に、中学生の「いま」をさぐる。

●巻頭に・・一元的な「原因探し」の愚かさ 風祭 元



特別企画 中学生は、いま 中学生は変わったか  滝川一廣



家族の変容と「大きな子ども」  小浜逸郎

フツーの中学生  赤田圭亮

「皆塾」下の中学生─不透明と透明の混在  天野秀徳

「よい子」くずしの中学生  中坊伸子

性と成熟  藤川洋子

クリニックを訪ねる中学生  大高一則

児童相談所の事例から  井出 浩

スクールカウンセラーと中学生  田嶌誠一

生活のなかの子ども

─情緒障害児短期治療施設の暮らしから  杉山信作

思春期の自閉症児  黒川新二

思春期外来からみえるもの  青木省三



●論説

ニュースポーツの「こころ」  稲垣正浩

不登校児からの手紙を読む  立川 孝



●連載

シネマそしえて・2

包囲された町での人々の精神状態

 ─『パーフェクト サークル』  杉山光信

“母性愛神話”を問い直す(2)

 人はなぜ母性愛にとらわれるのか  大日向雅美

高齢者のメンタルヘルス─うつ病を中心に(12)

うつ病にならないために  高橋祥友

英米カウンセリング事情(6)アメリカはきびしい  諸冨祥彦

森羅クリニック(3)プライマリ・ケアとはなにか  齋藤磐根

発達障害の豊かな世界(6)アスペの会(その1)  杉山登志郎



●ほんとの対話

A・T・ベックほか著『人格障害の認知療法』  横山章光

E・ギル著『虐待を受けた子どものプレイセラピー』  信田さよ子

N・ドッドマン著『うちの犬が変だ!』  松岡素子

諸冨祥彦著『カール・ロジャーズ入門』  末武康弘

東 豊著『セラピストの技法』  中村伸一



●こころの現場から

オスカルと学校─(子どもの臨床)  山登敬之

倫理を超える命─(母子臨床)  田中千穂子



総目次(73~78号)



伝言板