雑誌詳細:こころの科学  (1997年11月号)

(1997年11月号) 通巻 76号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
神経症の現在
山下 格 編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
1997.10
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
126ページ

内容紹介

「神経症」という”公用語”は消えましたが、「神経症の患者さん」がいなくなることはありません。本特別企画では、身近な「こころの病い」である神経症について、不安、ストレス、身体症状などの症状諭や薬物療法・精神療法などの治療論をもとにわかりやすく解説。

●巻頭に・・神経症の治療 山下 格



特別企画 神経症の現在



[PART・1]総論

神経症はいま─概念と名称の変遷  山下 格



[PART・2]神経症圏の諸症状

パニック障害  宮岡 等

全般性不安障害  高橋 徹

抑うつ状態  李 圭博・広瀬徹也

特定(単一)恐怖  安岡 譽

アゴラフォビア(広場恐怖)  竹内龍雄

対人(社会)恐怖  近藤喬一

疾病恐怖(心気症)  笠原敏彦

強迫性障害  荒井 稔・荒井りさ

転換性・解離性障害(ヒステリー)  馬場謙一



[PART・3]神経症の成因と治療

精神分析の視点から  鈴木國文

森田療法の視点から  北西憲二

行動療法の視点から  宮里勝政

薬物療法の視点から  傳田健三



●論説

空虚な自己(エンプティ・セルフ)  影山任佐

防災学からみた「こころのケア」  林 春男



●連載

高齢者のメンタルヘルス─うつ病を中心に(10)

老年期うつ病に対する薬物療法(その2)  高橋祥友

概念の心理療法(17・終)

物語(その2)  河合俊雄

シネマそしえて・2

 こころの診断が異様な行動にまきこまれるとき

 ─『見憶えのある他人』  杉山光信

森羅クリニック(2) 医者の墓めぐり  齋藤磐根  英

米カウンセリング事情(4)

 イギリスのカウンセラー養成コース(1)  諸冨祥彦

発達障害の豊かな世界(4)

 自閉症と仕事(その1)  杉山登志郎



●ほんとの対話

佐治守夫ほか著『カウンセリングを学ぶ』  古屋健治

R・ハリス著『殺人と狂気』  高橋紳吾

G・A・ミラー著『ことばの科学』  岩田純一

E・F・トーリー著『分裂病がわかる本』  臺 弘



●専門書のページ

『情動とホルモン』

『脳内電位発生源の特定』



●こころの現場から

デイケアの現場からの発言─(デイケア・終)  安斎三郎

アシジとイブキ─(子どもの臨床)  山登敬之



伝言板