雑誌詳細:こころの科学  (1997年 7月号)

(1997年 7月号) 通巻 74号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
ロジャーズ クライアント中心療法の現在
村瀬孝雄 編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
1997.06
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
128ページ

内容紹介

来談者中心療法がわが国に知られるようになって40年。熱狂的に受け入れられたロジャーズの主張は、現実の心理臨床やカウンセリングの現場でどのように活用されているのか。真のロジャーズ理解に向けて、「いま、ここで」ロジャーズをしっかり見直してみよう。

●巻頭に・・「障害」から「個性」へ 宮本忠雄



特別企画 ロジャーズ─クライエント中心療法の現在



[PART・1] クライエント中心療法の基礎

フォーカシングからみた来談者中心療法  村瀬孝雄

ロジャーズとクライエントたち

─ハーバード・ブライアン、グロリア、キャシー、ジャン  伊藤義美

プリセラピィ

─パーソンセンタード・カウンセリングの第一条件をめぐって  岡村達也

ロジャーズにおける宗教性  久能 徹

ロジャーズからフォーカシングへ

─セラピーをより効果的にするために  近田輝行



[PART・2] クライエント中心療法の実際

クライエント中心療法と分裂病  岡 昌之

フォーカシングの臨床的適用

─前言語的メッセージとその治療的介入  増井武士

治療者の純粋性について

─非行臨床から得られた知見  羽間京子



[PART・3] クライエント中心療法の動向

日本におけるクライエント中心療法  保坂 亨 浅井直樹

クライエント中心療法と教育臨床  近藤邦夫

クライエント中心療法と精神分析

─「ロジャーズとコフート」試論  岡村達也

クライエント中心療法はいま

─ロジャーズ学派の最前線を読む  末武康弘

「クライエントセンタード」はどこへ行くのか

─ロジャーズ・ルネッサンスに向けて  諸富祥彦

クライエント中心療法の国際的動向  村山正治



[essay] クライエント中心療法雑感

畠瀬 稔・都留春夫・氏原 寛・丸田俊彦・山中康裕・成田義弘  神田橋條治



●論説

脳死とこころ─脳死と臓器移植を考える  齋藤磐根

フロイトとパニック障害  山田和夫



●連載

高齢者のメンタルヘルス─うつ病を中心に(8)

老年期うつ病に対する心理的アプローチ  高橋祥友

シネマそしえて・2

魔術的レアリズムで描かれた女性家族の歴史

─『アントニア』  杉山光信

概念の心理療法(15) 身体  河合俊雄

英米カウンセリング事情(2)

イギリスはいそがしい  諸富祥友

発達障害の豊かな世界(2)

タイムスリップ(その1)  杉山登志郎



●ほんとの対話

高橋祥友著『自殺の心理学』  斎藤友紀雄

亀田達也著『合議の知を求めて』  渡部保夫

マリオ・ヤコービ著『個性化とナルシシズム』  酒木 保

馬場禮子著『心理療法と心理検査』  岡部洋平



●こころの現場から

肉弾!─(子どもの臨床)  山登敬之

話し合い デイケアの人付き合い─(デイケア)  安斎三郎



伝言板