雑誌詳細:こころの科学  (1996年 7月号)

(1996年 7月号) 通巻 68号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
躁うつ病
廣瀬徹也 編
定価:税込 1,282円(本体価格 1,165円)
発刊年月
1996.06
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
138ページ

内容紹介

躁うつ病は気分(感情)障害に分類され、近年では診断と治療がかなり直結するようになってきたが、患者の社会生活や周囲の誤解など依然として問題も多い。本特別企画は、躁病に脚光を当てつつ、躁うつ病の病前性格や、その治療・ケアついて、事例を中心に紹介する。

●巻頭に・・ガンバリズムの蔓延 宮本忠雄



特別企画 躁うつ病



[座談会]躁うつ病の医療の現状と問題点

広瀬徹也・大森健一・神庭重信



1 躁うつ病とは─その概念と成因  坂元 薫

2 躁うつ病の症状  伊東ゆたか

3 躁うつ病の診断  中河原通夫

4 躁うつ病の薬物療法  田島 治

5 うつ病の精神療法 ─考え方の基礎と実際  市川 潤

6 躁うつ病の家族療法 ─対人関係論的視点から  小野博行

7 躁状態の看護  栗田いね子

8 躁うつ病(双極性障害)と人格  佐藤哲哉

9 躁状態への周囲の対応法  荒井 稔

10 躁うつ病患者と病院管理  山本紘世

11 躁うつ病の病跡学  福島 章



●論説

学校でのいじめに取り組む  デビッド・セルビー



●連載

新連載 シネマそしえて・2(1)

理解されることのよろこび─『陽のあたる教室』  杉山光信

サブクリニカルな若者たち(17・終)

思春期を考えることの意味─付・いじめ考  清水將之

こころのパトロジー(7)初診の風景(2)

─信頼関係の成立をめざして  松本雅彦

概念の心理療法(9)対象喪失  河合俊雄

高齢者のメンタルヘルス

─うつ病を中心に(2)老年期うつ病の有病率  高橋祥友

個室論(11)個室に封じ込められた家族とセックス  島田裕巳



●ほんとの対話

小倉 清著『子どものこころ』  松岡洋一

山下 格著『精神医学ハンドブック』  鑪 幹八郎

菅野泰蔵・児島達美著『こころの談話室へようこそ!』  岡村達也

河野博臣・神代尚芳編著『サイコオンコロジー入門』  末松弘行



●こころの現場から

パパの色鉛筆─(子どもの臨床)  山登敬之

パンドラの箱─(家庭裁判所)  藤川洋子

旅立つ前に─(保健室)  中坊伸子

デイケアの生活習慣─(デイケア)  安斎三郎



伝言板