雑誌詳細:こころの科学  (1995年 3月号)

(1995年 3月号) 通巻 60号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
分裂病の現在
宮本忠雄・山下 格・風祭 元 編
定価:税込 1,282円(本体価格 1,165円)
発刊年月
1995.02
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
146ページ

内容紹介

21世紀前半までに分裂病は克服可能だろうか。生物科学的研究の興隆、薬物治療の浸透、患者の支援体勢の展開など、最近の動向をフォローしながら新たな分裂病像に迫る。分裂病をめぐる現在をこれほど、多面的に、かつ、わかりやすく解説したものはないだろう。

特別企画 分裂病の現在 宮本忠雄・山下 格・風祭 元 編



I 現代の精神分裂病

1 精神分裂病の概念と歴史  風祭 元

2 精神分裂病の経過と症状  中安信夫

3 精神分裂病の診断  北村俊則

4 精神分裂病と国民保健  川上憲人



II 精神分裂病の本態に迫る

5 分子遺伝学から  南光進一郎

6 神経化学から  西川 徹

7 精神生理学から  小島卓也

8 心因・社会因から  井上新平



III 分裂病をどう治療するか

9 分裂病治療の考え方  山下 格

10 分裂病の薬物療法  山脇成人

11 分裂病の精神療法  牛島定信

12 社会復帰と地域ケア  安西信雄



IV 分裂病の周辺

13 分裂病の周辺

─非定型精神病、パラノイア、境界例  村上靖彦

14 小児の分裂病  栗田 広

15 分裂病の比較精神医学  高橋紳吾



enquete

精神分裂病を考える

 [精神科主任教授アンケート]  山下 格



●連載

認知行動療法入門(12・最終回)

 認知行動療法におけるクライエントとのかかわり方  坂野雄二

こころと性の科学(10)

 ホモセクシュアル  池上千寿子

サブクリニカルな若者たち(9)

 ボーダレス時代のボーダーライン  清水將之

個室論(3)

 閉ざされた壁のなかの文学  島田裕巳

こころの映写室(6)『居酒屋ゆうれい』  鑪幹八郎



新連載 概念の心理療法(1)

魂と概念  河合俊雄



●ほんとの対話

小田 晋著『精神変容のドラマ』  影山任佐

増野 肇著『みんな一緒に生きている』  窪田 彰

小川捷之著『サラリーマン心理分析室』  乾 吉佑

山下一夫著『カウンセリングの知と心』  東山紘久



●こころの現場から

宝探し(学生相談室)  高石浩一

いじめ(家庭裁判所)  藤川洋子

在宅分裂病患者の訪問ストラデジー(デイケア)  安齋三郎



総目次(55~60号)

伝言板