雑誌詳細:こころの科学  (1994年 5月号)

(1994年 5月号) 通巻 55号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
ユング派の心理療法
河合隼雄 編
定価:税込 1,068円(本体価格 971円)
発刊年月
1994.04
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
126ページ

内容紹介

ユング派の心理療法は、日本の臨床心理学の世界では絶大な人気を博している。本特別企画は、豊富な実践経験をもつ第一線のユング派心理療法家が、ユング派独自のキー・コンセプトなど、その理論の核心を明らかにし、臨床におけるその技法をわかりやすく解説。

●巻頭に・・効果と副効果  山下 格



特別企画 ユング派の心理療法

1  ユング派の心理療法とは  河合隼雄

 [PART1] ユング派心理療法の理論と実際

2  〈元型〉の考え方  安渓真一

3  ユング心理学の〈宗教〉のイメージ  樋口和彦

4  夢分析における〈コスモロジー〉の視点  河合俊雄

5  ユング心理学の〈創造性〉  豊田園子

6  夢の中の「蛇」とのかかわり  大場 登

7  ユング心理学における〈移転〉現象  川戸 圓

8  〈境界例〉にみるユング派の心理療法  織田尚生

9  〈分裂病〉の臨床  武野俊弥

10  ユング派心理療法と日本人のアイデンティティー  角野善宏

 [PART2] ユング派心理療法のフロンティア

11  心身症─身体症状の象徴性  石岡弘子

12  精神医療とユング心理学の可能性  横山 博

13  分析家個人開業のすすめ  竹内 誠



●─────

精神病理学の現在  松本雅彦

内観治療は、いま  三木善彦

学校教育におけるゆとりとやる気  永野重史



●新連載

こころの映写室(1)

 懐かしいような、それでいて怖い「世界」  鑪幹八郎



●連載

サブクリニカルな若者たち(4)不登校

 どう考え、どう対応するか  清水將之

こころとセルフヘルプ・グループ(13)

 子どもを虐待する母たち  斎藤 学

こころと性の科学(5)

 心理学からみた性役割の成立  福富 護

認知行動療法入門(7)

 認知療法入門  坂野雄二



●ほんとの対話

村上陽一郎著『生と死への眼差し』  米本昌平

中川香子著『かくれんぼう』  菅佐和子

安田弘之著『心身症への新しいアプローチ』  遠山尚孝

松本よし子『わたしのこころへ』  松木邦裕



●こころの現場から

歌って踊れるカウンセラー

 (学生相談室)  高石浩一

校門からのSOS

 (家庭裁判所)  藤川洋子

メンタルヘルス「変革」への挑戦

 みずからの経験を生かして(社会復帰)  寺谷隆子

看護の視点   (精神科看護)  本田圭一 伝



言板