雑誌詳細:法律時報  2003.5

2003.5 通巻 930号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
労働形態の多様化と社会法の未来
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2003.04
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

近年、さまざまな分野で生じている労働形態の多様化をめぐる問題を整理し、国内、ILOの動向もふまえた上で、社会法(労働法・社会保障法)の未来像はいかなるものであるべきか。その将来を見据えた展望を検討する。

【法律時評】

 イラク攻撃と国際連合 田中孝彦



特集=労働形態の多様化と社会法の未来

 労働形態の多様化と労働法 島田陽一

 企業組織の変動と雇用形態の多様化 石田 眞

 雇用形態の多様化と均等処遇 和田 肇

 「公務」従事者の多様化と「公務」労働の規制 清水 敏

 テレワーク・家内労働・在宅ワークの法政策 森戸英幸

 労働市場の流動化とキャリア形成の法政策 有田謙司

 労働形態の多様化と社会保険の将来 倉田 聡

 労働形態の多様化とジェンダー 浅倉むつ子



小特集=情報公開判例の新展開(上)

 総論=最高裁と情報公開判例 右崎正博

 (1)県議会保有文書の公開 齋藤義浩

 (2)警察情報の公開決定延期処分の取消・違法確認請求 藤本利明

 (3)情報公開条例と本人情報開示請求 古本晴英

 (4)食糧費支出文書の公開と債権者の口座・印影情報 二関辰郎

 (5)愛知万博協会の事業活動情報の開示 天野淑子

 (6)自衛隊施設建築計画通知書添付図書の公開決定に対する国の取消請求の可否 三宅 弘



【論説等】

 「正義の戦争」考

  ――U・K・プロイスのポスト「九・一一」言説を軸に

    〈国家と自由/憲法学の可能性53〉 水島朝穂

 公務員制度の基本理念と改革大綱の問題点(1)

   国民主権国家における統治構造と公務員制度改革 佐藤英善

 法律学と私 利谷信義

 民科法律部会憲法問題特別委員会〈4〉

 地方分権「改革」の進行と地方自治憲法論の課題 小林 武



【B&Aレビュー】

 松原芳博「所持罪における『所持』概念の行為性」●刑事法学の動き 生田勝義



【取引法研究会レポート】

 借家の敷金・保証金の返還をめぐる諸問題 宮崎裕二



【民事判例研究】

 債権譲渡予約に対する債務者の確定日付ある承諾と第三者対抗力 能登真紀子



【労働判例研究】

 会社内の私用電子メールに対する使用者による監視の可否

  F社Z事業部事件・日経クイック情報事件 藤内和公



 私たちは訴える 民主主義科学者協会法律部会



【史料の窓】

 原敬日記の魅力 櫻井良樹



 新法令解説

 文献月報・判例評釈

 メモランダム