雑誌詳細:法学セミナー  2005.4

2005.4 通巻 604号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
法学入門2005――プロ野球編
定価:税込 1,026円(本体価格 933円)
発刊年月
2005.03
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介





昨年夏以降の大きな社会問題となったプロ野球をめぐる議論の中には、さまざまな法領域に関連する問題が含まれていた。

それらの問題を素材に、法学部新入生・法科大学院未修者向けに、各法分野で学ぶべき内容を簡単に概観する。



[▼法学部生へのメッセージ]

新しい時代の法学部生に求められるもの――立命館大学 吉村良一



[▼法科大学院探訪]

早稲田大学法科大学院――「多様性」の存在感

浦川道太郎教授、浅古弘教授に聞く







[特集]

法学入門2005――プロ野球編

プロ野球問題と法律、法律家の役割

  日本プロ野球選手会事務局長・松原 徹

  同顧問弁護士 山崎卓也・石渡進介

  聞き手=井上典之



■野球協約は「プロ野球界の憲法」?――憲法

井上典之

 憲法とはこういう学問だ

井上典之



■プロ野球選手の契約関係――民法

高嶌英弘

 民法とはこういう学問だ

高嶌英弘



■球団も株式会社――商法

弥永真生

 商法とはこういう学問だ

弥永真生



■再編問題の元凶は球団経営の危機――民事手続法

佐藤鉄男

 民事手続法とはこういう学問だ

倉部真由美



■試合中の負傷や野球賭博の罪と罰

中空壽雅

 刑法とはこういう学問だ

内山良雄

 刑事訴訟法とはこういう学問だ

滝沢 誠



■プロ野球選手も労働者――社会法

武井 寛

 労働法とはこういう学問だ

武井 寛



■プロ野球界のアンフェアな競争制限――経済法

土田和博

 経済法とはこういう学問だ

土田和博



■プロ野球をめぐるビジネス戦争――知的財産法

牧野二郎

 知的財産法とはこういう学問だ

牧野二郎



■プロ野球と税金の不思議な関係――税法

三木義一

 税法とはこういう学問だ

三木義一



■守備範囲を広めた法の役割は

樫澤秀木

 法社会学とはこういう学問だ

樫澤秀木



■付録CD-ROMスタディーナビのご案内



 ナビ1 はじめてのリーガル・リサーチ



 ナビ2 法情報学を利用した民法学習ナビ



 ナビ3 検索課題



 ナビ4 法セミを使ってみよう







[法科大学院考]



(14)法科大学院における民法教材

山田卓生





[ロー・ジャーナル]



いま改憲論とどう向き合うか

渡辺 治

住基ネット推進側の狙いは何か

斎藤貴男





[21世紀の法学部【新連載】バーチャル体験 法学部ルーキー養成講座]



序章=君たちを一人前の法学部1年生に!

笹本幸祐





[メディアゼミ・フォーラム2004/2005]



いま、メディアに求められるもの

田島泰彦ゼミ+服部孝章ゼミ





[ロー・クラス]



リーガルクリニック情報公開――秘密との闘い、法を武器として(5)

  9・11事件後の秘密逮捕を争った弁護士――ケイト・マーティン

ローレンス・レペタ



判例にみる憲法実体論【新連載】

 プロローグ――違憲審査制の樹立 井上典之



民法総則講義〔第2部 本論〕(23)

 第3章=法人(3) 河上正二



クロススタディー物権法【新連載】

 物権とは?――物権と債権の境界を考える 田高寛貴



First Lessons in債権総論(21)

 債権譲渡・弁済者代位(3) 椿 寿夫



家族法の歩き方【新連載】

 マクロの家族とミクロの家族法 本山 敦



刑法総論で考える【新連載】

 構成要件の捉え方 伊東研祐



ロースクール民事訴訟法(23)

 既判力の客観的範囲 小林秀之







[最新判例演習室]



憲法■服務事故再発防止研修命令と良心の自由 松田 浩

 ――東京地決平16・7・23



行政法■公務員の分限免職処分の裁量権 田村達久

 ――最一小判2004・3・25



民法■階層的に構成されている暴力団の最上位の組長の使用者責任 原田 剛

 ――最二小判平16・11・12



刑法■自衛隊宿舎の敷地および通路への立ち入りと住居侵入罪の成否 本田 稔

 ――東京地裁八王子支判平16・12・28



商法■支配人制度の濫用 笹本幸祐

 ――東京地判平15・11・17



民事訴訟法■刑訴法47条所定の「訴訟に関する書類」の「法律関係文書(民訴法220条3号)」該当性 川嶋四郎

 ――最三小決平16・5・25



刑事訴訟法■自白の任意性の判断方法 渕野貴生

 ――佐賀地決平14・12・13



労働法■支配介入事件に対する個人申立の適否 道幸哲也

 ――最二小判平16・7・12







[ライブラリー]



新刊ガイド





[ロー・フォーラム]



裁判と争点/立法インフォメーション/法科大学院をめぐる動き――全国法科大学院教員有志の声明/

司法改革ウォッチング【新連載】――臨床法学教育をめぐる情勢と課題



三澤英嗣



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