雑誌詳細:法律時報  2000.5

2000.5 通巻 892号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
憲法調査会/憲法論議のゆくえ
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2000.04
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

衆参両院に設けられた憲法調査会の活動が始まった。現在の憲法状況はどうなっているのか、調査会は何を目指すのか、今憲法に問われているのは何かを、研究者の目から総合的に検討する。

【法律時評】

独立行政法人の虚像と実像

 ─問題の本質と行政の公共性 福家俊朗



特集=憲法調査会/憲法議論の行方

憲法論議にどう向き合うか

 ─特集への序論的考察 森 英樹

憲法調査会の歴史的位置 渡辺 治

憲法調査会の法的問題 村田尚紀

憲法調査会と政党の対応 和田 進

政府の集団的自衛権論と学生の護憲・改憲論 浦田一郎

《安全保障》国家のアポリア

 ─《危機管理》と「周辺事態」有事法制の現段階 岡本篤尚

憲法調査会における議論のあり方 木下智史

憲法研究者の取組み 三輪 隆



「憲法調査会」を見る目(1)

 憲法をめぐる綱引き 渡辺洋三

 憲法調査会の「当然」と「未然」 小林孝輔

 調査会への疑問と要求すべきこと 星野安三郎

 憲法調査会に出席して 長谷川正安



沖縄から見た憲法調査会 高良鉄美

武力による平和と武力によらない平和との間

 ─憲法調査会をみる韓国からの目 李 京柱



「憲法調査会」を見る目(2)

 改憲問題への視点 山元 一

 憲法調査会と比較憲法政策 近藤 敦

 憲法調査会と「憲法改正の限界」 建石真公子

 憲法調査会を「見る目」 江島晶子

 ふさわしい活動は? 伊藤雅康

 真摯に調査し議論せよ 佐々木弘道

 憲法調査会の調査の対象 倉田厚志

 近代の人間主義を超えて 石埼 学



【論説等】

日本国憲法九条と国際法 ごん 刃靭(Gong Ren Ren)

市場と自己決定

 ─憲法学における自覚なきリバタリアニズム 中島 徹

政党不信とプレビシット

 ─ドイツにおける改革案の検討 加藤一彦

実感的労働委員会論・下 道幸哲也

ポスト社会国家の人権制約理論

 <国家と自由/憲法学の可能性・23> 西原博史

「定期借家制度」に関する立法への所感

 <続・市民法の目・13> 清水 誠

司法改革における弁護士制度改革の位置づけ

 <司法制度改革審議会ウォッチング・5> 近藤充代



【B&Aレビュー】

奥平康弘著『「表現の自由」を求めて─アメリカにおける権利獲得の軌跡』 大久保史郎

丸山絵美子「継続的役務提供契約の解消に関する一考察」

 ●民法学のあゆみ 横山美夏



【労働判例研究】

コンビニ従業員の商品窃取と損害賠償請求

 ─さえき事件 中野育男



【最高裁判所判例紹介】

刑事判例─平成11年12月9日第1小法廷決定(不動産侵奪被告事件)



【史料の窓】

天皇機関説問題と金子堅太郎 堀口 修



新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム