雑誌詳細:法律時報  2001.6

2001.6 通巻 906号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
「この国のかたち」と司法改革
定価:税込 2,096円(本体価格 1,905円)
発刊年月
2001.05
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

司法制度改革審議会の最終報告を想定しながら、わが国のありかた、司法改革の方向を、とくに、理論的側面と司法の実態との対照において解明し、誰のための司法改革であるかの基本に立ち戻った提言を行う。今後の論議の呼び水としたい

【法律時評】

司法改革と違憲審査制 小林 武

特集=「この国のかたち」と司法改革

 第1部 司法制度改革審議会の司法論

  「この国のかたち」と司法改革 戒能通厚

  「公共性の空間を支える司法」、しかしいかなる「公共性の空間」なのか 佐藤岩夫

  市民による市民のための司法 藤倉皓一郎

  司法の世界化・世界の司法化のなかの日本の司法改革 小畑 郁

  大学と司法改革─法科大学院の文脈 広渡清吾

 第2部 司法の担い手から見た司法改革

  裁判官/真の改革を阻む官僚主義の壁 梶田英雄

  検察官/司法改革と検察 庭山英雄

  弁護士/弁護士の立場から 坂本 修

  司法書士/新しい法律実務家概念の構築を 大崎晴由

  司法修習/司法修習制度の役割と現状 萩尾健太

 第3部 司法の現場状況から見た司法改革

  消費者法から見た民事司法改革の課題 松本恒雄

  民事司法改革─「司法的救済」の含意と「計画審理」を中心として 川嶋四郎

  刑事司法の改革について 村井敏邦

  行政訴訟改革について 浜川 清

  労働裁判改革─「法の支配」を雇用社会に定着させるために 土田道夫

  経済のグローバル化と経済法学の課題─司法改革論によせて 宮坂富之助

  会社・経営に必要な司法・法曹の役割と『中間報告』 武久征治

  知的財産権をめぐる司法改革─法サービス産業の視点 椙山敬士

  福祉社会における司法改革 大曽根 寛

  司法におけるジェンダー・バイアス 浅倉むつ子

  家事事件をめぐる司法制度改革の現状と課題 棚村政行

  少年司法─国民参加とコミュニティ司法の展望 前野育三

  司法制度改革と国際人権保障 建石真公子

  司法制度改革と外国人 岡崎勝彦

  安保体制と米軍基地と沖縄県民の視点から 新垣 進

  環境・公害訴訟 豊田 誠

  公共事業と行政訴訟─立法論的アクセス 五十嵐敬喜

  【論説等】

ブツェリウス・ロースクール ハイン・ケッツ/(訳)中田邦博

シンポジウム「熊本大学法科大学院構想」 熊本大学法学部法科大学院設置準備委員会

弁護士自治と綱紀・懲戒制度改革〈司法制度改革審議会ウォッチング・17〉 近藤充代

「権力」と「複数制」─ハンナ・アレントをどう読むべきか〈国家と自由/憲法学の可能性・35〉 毛利 透

なぜトートロジーは無関係か?─長谷部恭男教授へのさらなるコメント 太田勝造



【民事判例研究】

内縁の死亡解消に財産分与の規定を類推適用することの可否(否定) 渡邊泰彦



【労働判例研究】

完全週休二日制に伴う平日所定労働時間の延長と就業規則変更の合理性推定基準

 ─北都銀行事件・函館信用金庫事件  辻村昌昭



【史料の窓】

東京二三区の「原型」 鈴木勇一郎



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