雑誌詳細:法学セミナー  2009.2

2009.2 通巻 650号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
書き分け・話し分け法学鍛錬術
定価:税込 1,047円(本体価格 952円)
在庫なし
発刊年月
2009.01
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
140ページ

内容紹介

法的思考力・表現力が法学において必須の能力と言われるが、その具体的訓練方法こそが求められている。いくつかの異なる分量で一つのテーマについて書いたり、話したりしてみることで思考力や表現力が鍛えられないかを試みる、挑戦的な特集。1月号の憲法・行政法編に引き続き、刑法・刑事訴訟法編を掲載。

■現代の人権

労働者の生存と尊厳の危機/和田 肇



■立法と現場

医薬品アクセス改善とWTOのTRIPs協定改正議定書/加藤暁子



■ロー・ジャーナル

「法の支配ユビキタス世界」への国際的トレンド/松尾 弘

法科大学院を崩壊させないために/後藤 昭



■法科大学院探訪

人間の尊厳と法学教育の親和性――南山大学法科大学院/丸山雅夫教授・榊原秀訓教授に聞く



●特集=書き分け・話し分け法学鍛錬術



【刑法編】

罪刑法定主義/北川佳世子

責任主義/松原芳博

共謀共同正犯/照沼亮介

不能犯/北川佳世子

不法領得の意思/松原芳博

文書偽造/照沼亮介



【刑事訴訟法編】

公判前整理手続/上田信太郎

おとり捜査/上田信太郎

無罪の推定/本庄 武

デュー・プロセス主義と実体的真実主義/本庄 武

違法収集証拠排除法則/石田倫識

伝聞法則/石田倫識



■ロー・クラス

法的思考と法論理学――シャーロック・ホームズのように「論理的」に考える/高橋文彦



裁判員裁判と刑事弁護の課題(全3回)

 第2回 講演:裁判員裁判に弁護人はどう向き合うべきか(下)/川崎英明



都市型公設事務所の挑戦 ――弁護士を待つ人々の中へ(14)

 渋谷パブリック法律事務所の設立経緯と役割/三澤英嗣



現代司法書士論(11)第3部:訴訟その他分野2 本人訴訟と司法書士/高木治通



法令読解心得帖──法律学習はじめの一歩(26)

 法令の「ミス」/吉田利宏・いしかわまりこ



連続対談:21世紀の国際社会と法――国際法の生きた姿を考える(15)

 国際法学と憲法学の接点をさぐる/石川健治・大沼保昭



発信 憲法地域事情(5)【総論編1】憲法から論じる格差社会/岡田順太



人権の臨界――路上の呼び声を聴く(23)平和と立憲主義/笹沼弘志



憲法 解釈論の応用と展開(11)人権各論(1)政教分離/宍戸常寿



行政法 事案解析の作法(11)公害防止協定に基づく一部事務組合の情報開示/大貫裕之・土田伸也



基礎トレーニング民法総則(23)他人による法律行為(その1)/中舎寛樹



物権法講義(11)第2章:物権総則(9)物権の消滅と物権変動のまとめ/河上正二



セカンドステージ債権法(38)

 債務の引受け(2)・契約当事者の地位の移転(契約の譲渡)/野澤正充



刑法各論で考える(17)個人法益に対する罪(16)

 ――財産に対する罪7(恐喝罪・横領罪1)/伊東研祐



会社法入門――市民・消費者の視点から考える(5)

 剰余金の配当――財源機制と粉飾・違法配当/上柳敏郎



■最新判例演習室

憲法/永山茂樹

行政法/大橋真由美

民法/高田 淳

商法/笹本幸祐

民事訴訟法/川嶋四郎

刑法/門田成人

刑事訴訟法/笹倉香奈

労働法/道幸哲也



■ライブラリー

書評■土田道夫著『労働契約法』/緒方桂子

新刊ガイド



■ロー・フォーラム

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング■日本司法支援センター現場レポート/法テラス壱岐法律事務所



法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ

2009.3月号

最高裁判決2008――弁護士が語る

2008年の最高裁判決を振り返る。新聞やテレビニュースをにぎわす重大訴訟の報道も、事実のほんの一端を紹介するにすぎない。その裏には当事者たちの歓喜、落胆などの渦巻く想いや、支える法曹や支援者たちの仕事がある。訴訟にかかわった弁護士が、事件の背景、訴訟の内容・経過、問題の所在などを紹介。