雑誌詳細:経済セミナー  2005.5

2005.5 通巻 604号

  • 紙の書籍
奇数月27日発売
[特集1]
環境に経済学ができること
定価:税込 912円(本体価格 829円)
発刊年月
2005.04
雑誌コード
03545
判型
B5判

内容紹介

温室効果ガスの排出削減量を先進各国に割り当てた京都議定書が発効された。日本の国際公約は1990年の水準比6%減である。温暖化ガス排出削減にむけた環境戦略がいま問われている。そのために経済学がどのような貢献ができるか明らかにしていきたい。

特集 環境に経済学ができること



CO2排出削減に向けて最も大切なこと 佐和隆光

ポリシー・ミックスからみた気候変動政策 諸富徹

政策手法としての環境税の意義 岡敏弘

温暖化対策の制度設計と3つのパラドックス 草川孝夫・西條辰義

地球温暖化阻止をめぐる国際交渉:

 京都議定書のゲーム理論的分析 岡田章

環境に経済学ができること・できないこと 倉阪秀史



ゲーム理論今昔物語――ゲームとしての計画 鈴木光男









連載

 日本経済の長期展望(2)

労働力人口の長期的展望と対策 幸村千佳良

 経済英語 keyword

Profit Warning 井上邦夫

 平成経済政策論争(2)

長期停滞を生んだ政策割当の歪み

  ――前川リポート的パラダイムの成立 野口旭

 大学では教えてくれない金融論(5)

銀行というビジネス 富樫直記

 経済学で読み解く故事成語

四面楚歌 梶井厚志

 続・経済学は役に立つか(1)

経済政策のツールを考える(上) 伊藤隆敏

 入門 パネルデータによる経済分析(12)

パネルデータの計量経済学(3) 樋口美雄・太田清・新保一成

 経済学大きい小さい(2)

「国際競争力」の強化は日本を豊かにするか 原田泰・熊谷聡

 実証的日本経済論入門(2)

融資(貸出)規制と資金配分(1) 三輪芳朗・マーク・ラムザイヤー

 実験ミクロ経済学(2)

完全競争の部分均衡 下村研一

 リアル・オプションと不確実性(2)

ポートフォリオとオプションの値 南部鶴彦

 財政危機下の地方財政改革(2)

「受益と負担の一致」と財源保障のあり方 小西砂千夫

 行動意思決定論入門(9)

意思決定のフレーミング効果 竹村和久

 初歩からの経済数学(14)

確率入門(1) 佐々木宏夫



 エコノミストの読書日記

 制度がもたらす資本主義の多様性 荒川章義



 書評

   評者/首藤惠

   矢野誠-著

    『「質の時代」のシステム改革』



   評者/山内弘隆

   井堀利宏-編

    『公共部門の業績評価』



 新刊書紹介



 ECONの風景

  法律のグレーゾーンと制度の進化 伊藤元重



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