雑誌詳細:そだちの科学  (2009年4月号)

(2009年4月号) 通巻 12号

  • 紙の書籍
4、10月(年2回)発売
[特集1]
遊びとそだち
滝川一廣・小林隆児・杉山登志郎・青木省三
定価:税込 1,572円(本体価格 1,429円)
在庫僅少
発刊年月
2009.04
ISBN
978-4-535-90712-6
雑誌コード
63955
判型
B5
ページ数
164ページ
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内容紹介

「遊び」が子どもの「未来」に与える影響は大きい。遊びの本

質、発達と遊び、思春期の遊び、大人のアソビ、そして、遊び

の思い出、など29編。

●特集によせて



I=遊びとはなにか

  子どもはなぜ遊ぶのか 滝川一廣

  遊びと哲学 中島義道

  遊びと文化 小浜逸郎



II=遊びと発達

  遊びとそだち 無藤 隆

  親子における遊び―“ノリの悪い子ども”の背後にあるもの 萩原 光

  保育と遊び─愛着の観点から 尾崎康子

  〈子ども─養育者〉関係の見立てと遊び 小林隆児

  発達臨床からみた遊び―プレイセラピーの現代的意味 田中千穂子

  精神科医がみた子どもの遊び事情 宮川香織

  遊びと子どもの心理療法 弘中正美

  教育における遊び―学びと遊び 岡崎 勝

  思春期における遊びと性 藤川洋子

  よく働き、よく遊べ?─大人にとって仕事とは、遊びとは 山登敬之



III=遊びの考現学

  サルと遊び─動物行動学からみた遊び 根ヶ山光一

  子どもの外遊びの現状と課題 横山正幸

  子どもの成育環境 仙田 満

  子どもの遊びとスポーツを考える 山根耕平

  公園における遊び 山田道行

  子どもの携帯電話とパソコンでの遊び―インターネットの恩恵と問題 坂元 章

  遊びと消費社会のゆくえ─「消えない声」を聞きつづける時代 村瀬 学

  「あそび」のなくなった空間─いじめ問題と学校との距離感 赤田圭亮

  子ども臨床と遊び 清水將之



IV=遊びの風景

  戦時下の小学校では遊びの自由もありにくかった 中井久夫

  孤独な遊びから分かちあう遊びへ 村瀬嘉代子

  遊びは子どもの仕事 松岡素子

  僕の遊びの風景─「パンとサーカス」 田中康雄

  あそびをめぐって 杉山登志郎

  ブリコラージュの歓び 斎藤 環

  道が伸びて広がっていく時みたいに 内海新祐



ブックガイド・生活と臨床のあいだ

『心理療法と生活事象』──村瀬嘉代子ー 清水將之

『認知行動療法による子どもの強迫性障害治療プログラム』──マーチ&ミュール 杉山登志郎

  『臨床哲学の知』──木村 敏(聞き手・今野哲男) 小林隆児



●連載

親と子がともに育つということ

(12・最終回)ピンチをチャンスに 大日向雅美

相談窓口から「そだち」をみる

(12)教員と心理援助職をめぐる雑感 高野久美子

アスペルガーを生きている(新連載)

(1)とてもませたこども 澄川あかり

食育とそだち(新連載)

(1)もっと生活体験を! 青木三恵子

こんな男に誰がした─育てられのカガク 山登敬之

(11)おふくろの味、妻の味



編集ノート

そだちの科学13号 2009年10月発売予定

おとなの発達障害

予定内容=総論/発達の道筋をどう捉えるかほか 各論/成人の広汎性発達障害(PDD)ほか/おとなの発達障害をめぐって