雑誌詳細:法学セミナー  2010.2

2010.2 通巻 662号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
なぜいま「法教育」か
学校教育で法を教える
[特集2]
最高裁判決2009
弁護士が語る(中)
定価:税込 1,153円(本体価格 1,048円)
在庫なし
発刊年月
2010.01
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
144ページ

内容紹介

現在、新たな「法教育」の議論と検討が進んでいる。「法教育」とは一体何か、「法教育」がなぜいま議論されるのか、「法教育」を実践するためのハードルは何か、といった根本から分かりやすく解説。法を学ぶ者のための「法教育」入門。

■現代の人権

「核の傘」をたたむ日/水島朝穂



■立法と現場

金融商品取引法の誕生と現場/黒沼悦郎



■ロー・ジャーナル

非嫡出子の相続分格差をめぐる憲法論の対立/水野紀子

新司法試験合格から国際雄飛へ/小林秀之



●特集 なぜいま「法教育」か――学校教育で法を教える



法教育のススメ/神谷説子

法を学ぶ者のための法教育入門/渡邊 弘

法教育の実践から見えてくるもの/吉田俊弘

法化社会の進展と法教育における法律家の役割/後藤直樹

法教育における憲法教育と憲法学――憲法学は非常識か?/斎藤一久



●特別企画=最高裁判決2009――弁護士が語る(中)



学生無年金障害者訴訟(大阪訴訟)――すべての無年金障害者に年金を

 最三小判2009・3・17/江野尻正明

上場企業の「リスク管理体制」構築義務訴訟

 ――内部統制システム構築義務違反の有無に関する初の最高裁判決

 最一小判2009・7・9/上甲悌二・清水良寛



■ロー・クラス

ミャンマー2008年新憲法について――日本在住ビルマ人による批判的考察



都市型公設事務所の挑戦――弁護士を待つ人々の中へ(26)[最終回]

 エピローグ 奔流となれ、新たな弁護の担い手たち

 ――都市型公設の実践と日弁連の2年の歩み/丸島俊介



現代司法書士論(23)第7部:司法制度分野2

 法テラスと司法書士/里村美喜夫



法学入門――自由に考えるための作法(5)憲法(1)――樋口陽一/小粥太郎



発信 憲法地域事情(17)【愛知編】

 「財政優等生」の試練――地方財政の危機に立ち向かうための憲法理論/上代庸平



憲法 解釈論の応用と展開(23)統治機構(5)「執政」とコントロール/宍戸常寿



行政法 事案解析の作法(20)情報公開条例に基づく不開示決定と理由の差替え/大貫裕之・土田伸也



現行民法典を創った人びと(10)

 主査委員(7)――田部芳・長谷川喬・本尾敬三郎

 外伝(6)――行政裁判所の内紛/七戸克彦



不動産法入門(11)不動産の所有(2)都市法としての都市計画の意義と問題点/秋山靖浩



基礎トレーニング民法総則(35)[最終回]一般条項(権利濫用の禁止)/中舎寛樹



担保物権法講義(3)第3章:先取特権(その1)/河上正二



セカンドステージ債権法(50)多数当事者間の不当利得(1)――騙取金員による弁済/野澤正充



刑法総論の考え方(11)正当防衛(その1)──正当化原理・不正の侵害・急迫性・防衛意思/松原芳博



刑法各論で考える(29)国家法益に対する罪2

 ――国家の作用を妨害する罪2(封印等破棄罪以下)、司法作用に対する罪1/伊東研祐



会社法入門――市民・消費者の視点から考える(16)

 株主総会――議事運営と株主提案/上柳敏郎



国際民事訴訟法講義――国内訴訟から考える(5)国際裁判管轄(各論その1)/古田啓昌



■最新判例演習室

憲法/永山茂樹

行政法/大橋真由美

民法/中村 肇

商法/笹本幸祐

民事訴訟法/川嶋四郎

刑法/門田成人

刑事訴訟法/笹倉香奈

労働法/道幸哲也



■ライブラリー

書評■ジム・ドワイヤーほか著『無実を探せ! イノセンス・プロジェクト――DNA鑑定で冤罪を晴らした人々』/庭山英雄

新刊ガイド



■ロー・フォーラム

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング■裁判員制度の動きをみる/「罪を償う」とは



法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ

オバマのアメリカ

米オバマ政権誕生から1年。政権の重要メンバーについて法的政治的思考傾向という切り口から分析して紹介し、アメリカ統治機構の基本的仕組みに関する知識も提供する。オバマ政権の政策、日米関係などについて法学的な視野からの思考を促す。