雑誌詳細:法律時報  2010年5月号

2010年5月号 通巻 1021号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
憲法理論の継承と展開
定価:税込 1,885円(本体価格 1,714円)
在庫なし
発刊年月
2010.04
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
192ページ

内容紹介

戦後憲法学を牽引される杉原泰雄・樋口陽一・佐藤幸治・高橋和之各先生の憲法学に対して、山元一・工藤達朗・蟻川恒正・小山剛氏ら気鋭の研究者が鋭く問い応答いただく対話的特集。

【法律時評】

公訴時効制度「見直し」法案への疑問/白取祐司



■特集=憲法理論の継承と展開



杉原泰雄憲法学との対話

 res publica ・<社会の自律化>・citoyen /山元 一

 未完の憲法学への取り組み/杉原泰雄

 討論/杉原泰雄+「国家と憲法」研究会



樋口陽一憲法学との対話

 法理論における近代の意義──「人」と「市民」と「共和国」/工藤達朗

 「人」(homme)と「市民」(citoyen)の間の綱渡り/樋口陽一

 討論/樋口陽一+「国家と憲法」研究会



佐藤幸治憲法学との対話

 体系と差異/蟻川恒正

 「私的なるもの」と「公共的なるもの」とのバランスを求めて/佐藤幸治

 討論/佐藤幸治+「国家と憲法」研究会



高橋和之憲法学との対話

 憲法上の権利か「自然権」か/小山 剛

 私人間効力論とは何の問題で、何が問題か/高橋和之

 討論/高橋和之+「国家と憲法」研究会



【特別寄稿】

韓国民主主義の発展における憲法裁判所の貢献/大韓民国憲法裁判所裁判官 李東洽



憲法理論の再創造21

財産権は市民的自由か──もうひとつの「憲法と民法」/中島 徹



【論説】

留学生の資格外活動と退去強制──最近の裁判例から/伊藤行紀



民法改正を考える

時効法改正のための諸提案をめぐる座談会・下/時効研究会(代表・金山直樹)



多角的法律関係の研究21

多角的法律関係の研究の成果と課題──共同研究の中間まとめ/中舎寛樹



【取引法研究会レポート】

弁済者代位における原債権と求償権の関係/村田利喜弥



【B&Aレビュー】

住田守道「人身損害賠償における非財産的損害論(1)─(3)完」●民法学のあゆみ/窪田充見

宇藤崇「刑事訴訟における要件事実についての一考察──鈴木茂嗣の『構成要件論』構想を手がかりに」●刑事法学の動き/鈴木茂嗣



【民事判例研究】

期限の利益喪失特約と「悪意」の受益者/岡林伸幸



【特別刑法判例研究】

無償で処分を委託された再生利用目的のある木くずが「産業廃棄物」に当たるとされた二つの事例/岡部雅人



【労働判例研究】

子会社解散に伴う解雇と親会社の法的責任──第一交通産業ほか(佐野第一交通)事件/春田吉備彦



【史料の窓】

明治期の貴族院多額納税者議員──「鎌田勝太郎関係文書」について(1)/小林和幸

法律時報2010年6月号(5月27日(木)発売)

特集=裁判員時代における死刑問題(仮)

裁判員制度の実施と政治状況の変化により、死刑制度を改めて見直すべき機会となっている今こそ、市民が参加する裁判と死刑制度の問題について多角的に検討する。