雑誌詳細:こころの科学  (2010年7月号)

(2010年7月号) 通巻 152号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
治療に疑問を感じたら
宮岡 等(北里大学医学部精神科)
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫僅少
発刊年月
2010.06
ISBN
978-4-535-14052-3
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
132ページ
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内容紹介

これまで受けてきた治療に疑問や不満を感じたとき、どうすればよいだろうか。さまざまなケースに分けて、迷いや悩みにこたえる。

巻頭に



 「のませやすい認知症治療薬」と倫理………宮岡 等



特別企画=治療に疑問を感じたら



 ●こんな疑問をおぼえたら



  病気についての説明………野間俊一

  診療の仕組みにかかわるものなど………馬場淳臣

  医師の態度に疑問を感じるとき―診療姿勢に関する覚書………白波瀬丈一郎

  治療スタッフのかかわり方についての疑問

  ―境界性パーソナリティ障害の場合………林 直樹

  薬物療法の必要性………園部漢太郎・谷向 知

  継続される薬物療法………佐々木俊徳

  治療効果に疑問が生じたときに

  ―オートポイエーシス的治療システムの試み………親富祖勝己

  子どもの治療………渡部京太

  精神科医療機関の上手な利用の仕方………細田眞司



 ●精神科とセカンドオピニオン



  セカンドオピニオン・ライブ………井原 裕

  産業医からみた精神科医への不満と疑問………吉野 聡・笹原信一朗・松崎一葉



 ●エッセイ 私が尋ねられたこんな疑問

  ご家族からの疑問で考えたこと………大滝紀宏

  「身体の病気にかかったのですが、うつ病になるのは当然ですよね?」………岸 泰宏

  いま「うつ病」の混沌について考える………小林孝文

  「私は発達障害なんでしょうか?」………佐野 輝

  どうして私が患者に内緒で家族と会わないか………中込和幸



 ●患者・家族のみなさんへ



  主治医以外の意見を求めたほうがよいとき………宮岡 等





論説



  「軽いうつ」の小精神療法―若年成人と高齢者………上田 諭

  ブレインバンク―人と人とをつなぐもの………加藤忠史

  戦争棄民―戦災傷害者の身体とこころの傷………林 雅行





連載



  臨床を支える言葉(20・終)おののきとともに働く………遠藤裕乃

  子どもたちの「できること」を伸ばす

   (7)日常生活快適化スキルを学ぶ………纐纈えみ・辻井正次

  子どものこころ・子どもの遊び(2)「遊び」について考えること………山中康裕

  ビミョーな子どもたち(5)発達障害はブームで終わるのか………武井 明





ほんとの対話



  浜井浩一『2円で刑務所、5億で執行猶予』………生島 浩

  岩田 誠『臨床医が語る認知症の脳科学』………池田 学

  東 豊『セラピスト誕生』………岡田隆介





こころの現場から



  ここを出るとき――(児童養護施設)………内海新祐

  高校のなかの「発達障がい」――(高等学校)………淺谷 豊





伝言板

153号

特別企画=臨床を書く(兼本浩祐/編)

カルテは徴候の記録か、問題解決の道しるべか…兼本浩祐

治療記録のスタンダード(精神科医編)…宮岡 等 ほか

8月25日発売予定 予価1200円(税込)