雑誌詳細:法律時報  2010年9月号

2010年9月号 通巻 1026号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
民法(債権法)改正 基礎法学・法の歴史の視点から
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
在庫なし
発刊年月
2010.08
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
164ページ

内容紹介

100年を超える基本法典である民法の改正論議に欠落している視点。施行当時から現在までを通底する基本思想や立法及び法改正の方法論に目を向ける。民法改正のあり方を問う。

【法律時評】

 増税できない政府/三木義一





■特集=民法(債権法)改正――基礎法学・法の歴史の視点から

 企画の趣旨/渡辺達徳

 民法改正と民法の基本原理

 ――民法(債権法)改正検討委員会「債権法改正の基本方針」をめぐって/吉田克己

 「法典論争」に学ぶ――民法(債権法)改正の動きの中で/河上正二

 幾度もサヴィニーの名を――法学と法典/小川浩三

 法哲学的視座からみた債権法改正の動向/山田八千子

 ボワソナードの日本民法学への影響――その立法思想と独創性/野澤正充

 民法典編纂についての梅謙次郎の考え/岡 孝

 穂積陳重『法典論』とポルタリスの《法典論》/渡辺達徳





奥田昌道先生に聞く・1――恩師・民法学・スポーツ

 第一部 民法学との出会い/奥田昌道・金山直樹・松岡久和・佐々木典子





民法改正を考える17 民法典はどこにいくのか――その2

 比較法学の憧憬の地、西洋は、日本国民の安住の地か?/加藤雅信



記念企画=日弁連公害対策・環境保全委員会発足四〇周年

 日弁連公害対策・環境保全委員会発足四〇周年記念シンポジウム報告/大木一俊

 日弁連の公害環境問題への取組み四〇年/鈴木尭博





憲法理論の再創造26完

 憲法改正とは――「憲法変動」と「憲法保障」の狭間で/井上典之





【論説】

 三段階審査・制度準拠審査の可能性

 ――小山剛著『「憲法上の権利」の作法』を読む/山本龍彦



【取引法研究会レポート】

 商事留置権の占有概念――占有概念の外延の検討を中心に/宮川不可止



【B&Aレビュー】

 森田修「売買代金減額制度と明治民法典――梅の果断と躊躇」●民法学のあゆみ/吉政知広



【民事判例研究】

 全部「相続させる」旨の遺言と相続債務がある場合の遺留分侵害額の算定/田中淳子



【特別刑法判例研究】

 被告人がけん銃等を提出したとはいえないとして、

 銃砲刀剣類所持等取締法三一条の五及び一〇の自首が否定された事例/鈴木一永



【労働判例研究】

 在職中の兼業・競業準備の誠実義務違反と退職後の秘密保持義務違反の成否

 ――ピアス事件/石橋 洋



【史料の窓】

 第一次吉田内閣誕生秘話

 ――白洲次郎と松本重治はなぜ吉田の組閣に反対したのか?/小宮一夫

法律時報10月号(9月27日発売)

特集=民法(債権法)改正と労働法(仮題)

民法(債権法)改正の議論に関わって、民法の「雇用」部分での改正論議の検討を行う。この問題は、民法と労働法の関係という、労働法の根幹にも関わる理論問題でもある。



予価1600円(税込)