雑誌詳細:こころの科学  (2011年11月号)

(2011年11月号) 通巻 160号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
心理療法以前
宮岡 等・青木省三・岡崎祐士/編
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫僅少
発刊年月
2011.10
ISBN
978-4-535-14060-8
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
164ページ
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内容紹介

目の前の患者さんにその治療法は本当に適応なのか、専門的な精神療法の前にどう接するか

――心理療法以前を豊かにする秘訣を探る。

巻頭に 「伝えあう」を積み重ねる/青木省三



■特別企画 心理療法以前



心理療法以前の基礎知識

 心理療法以前に役立つ医療面接の技法/平島奈津子・野口賢吾

 臨床心理士に求められる精神医学の知識/村松公美子

 治療以前に療養指導――寝不足なら寝ればよい/井原 裕

技法別にみて

 認知行動療法をはじめる前に/堀越 勝

 分析的心理療法をはじめる前に/河合俊雄

 家族療法をはじめる前に/坂本真佐哉

臨床場面別にみて

 うつ病診療において心理療法以前に行うこと/宮岡 等

 リワーク導入以前/三木和平

 児童期のこころの臨床における「心理療法以前」/本田秀夫

 統合失調症発症以前への支援/根本隆洋

 学校でのカウンセリング以前/勝又陽太郎

 職場での心理療法以前/高野知樹

心理療法の適応

 心理療法以前に求められているもの――日常臨床における心理療法を考える/青木省三

 心理療法の副作用/齊尾武郎

エッセイ――私の心理療法以前の工夫

 林 直樹/栗原和彦/菅野泰蔵/田中千穂子/古谷みどり/松澤和正/村瀬嘉代子



■特別寄稿

東日本大震災に対するこころのケア活動・岩手の最前線から(2)

中長期的なこころのケアの対策/大塚耕太郎・酒井明夫



■論説

精神疾患をもつ大学生をどう支援するか/原田幹子



■連載

子どものこころ・子どもの遊び(10)守られた空間で自己を表現する/塚本久仁佳

新世代の認知行動療法入門(12)関係フレーム理論入門/熊野宏昭

精神科から世界を眺めて(4)ラス・マンチャス通信/風野春樹

贖罪とは何か(5)事件への長い道のり/青島多津子

うつの医療人類学(4)鬱、ジェンダー、回復(2)/北中淳子



■ほんとの対話

神田橋條治『技を育む』/村上正治

加藤忠史『双極性障害[第2版]』/水島広子

田島 治『抗うつ薬の真実』/張 賢徳



■こころの現場から

悲しみを癒す魔法はない(総合病院)/赤坂 博

アトピーと障害(保健室)/すぎむらなおみ



■伝言板

こころの科学161号(2012年1月号)

特別企画=認知症――地域で支える

粟田主一/編 増え続ける認知症。今年新薬が複数承認されたが、根本治療はいまだない。医療・福祉・介護の最前線から、認知症ケアに向き合う。(12月24日発売予定、予価1200円(税込))