雑誌詳細:こころの科学  (2015年5月号)

(2015年5月号) 通巻 181号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
「発達」からみたこころの臨床
杉山登志郎/編
定価:税込 1,353円(本体価格 1,230円)
在庫僅少
発刊年月
2015.04
ISBN
978-4-535-14081-3
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
124ページ
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内容紹介

発達に沿った変化を追う発達精神病理学の視点から、さまざまな臨床を見直し、「予防のための臨床」の成果を示す。

巻頭に   地元商店街のように………青木省三





特別企画 「発達」からみたこころの臨床



            発達精神病理学の力――予防のための科学………杉山登志郎

            脳とこころにおけるエピジェネティックス………江川 純

            学校コホートで子どものこころの発達を見守る………片桐正敏・辻井正次

            発達する脳と子ども虐待………友田明美

            早期対応のコツ――発達精神病理学とDIRの立場から………広瀬宏之

            嵐の後先――薬物依存と複雑性トラウマ………上岡陽江

            非行臨床と発達精神病理学………桝屋二郎

            ビッグデータと臨床経験を結ぶ発達精神病理学…………山下 洋

            発達精神病理学的視点から子どもをとらえるということ

            ――アセスメントについて考える………水島 栄

            こころの発達とトラウマ・トラウマ処理………吉川久史

            小児科臨床からみた発達精神病理学………紀平省悟

            ASDとトラウマ――ASD青年へのEMDR………大羽美華・杉山登志郎

            子どもの発達における動物介在活動の可能性………丸山洋子

            青年における自殺リスクと精神療法………鈴木 太





■論説      これからの自殺予防対策が向かう先…………川野健治





■新連載

            現場を変えるいじめの科学(1)いじめに経験則は通用するのか?………和久田学

            逆転の家族面接(1)家族のチカラを援助に活かす理論と実践………坂本真佐哉





■連載

            この病、この一曲(18)【最終回】嫌われ者の美学………春日武彦

            物語未満を支える心理療法(7)【最終回】語りのない面接………三鴨朋子

            脳を通って私が生まれるとき――精神科医のパンセ(6)再入力による仮想中枢の明滅と表象………兼本浩祐





■ほんとの対話

            村山正治編『「自分らしさ」を認めるPCAグループ入門』………神田橋條治

            オラタンジ他『嫌悪とその関連障害』………中尾智博

            伊藤茂樹『「子どもの自殺」の社会学』………勝又陽太郎





■こころの現場から

            交換日記(家庭裁判所)………高島聡子

            居場所を選べないということ(若者支援)………青砥 恭





■伝言板 

こころの科学 182号 6月25日発売 予価1230円

◎特別企画=依存と嗜癖ーーやめられない心理

アルコールや薬物に加え、ネットや賭博等にも広がった依存と嗜癖。やめたくてもやめられない心理と、個々の「疾患」を平易に解説。



〇依存という現象を考える

依存という心理…………………松本俊彦

病としての依存と嗜癖…………成瀬暢也

依存の生物学的な機序…………廣中直行

依存とは害なのか………………長 徹二

〇依存症と嗜癖障害

アルコール依存症………………澤山 透

薬物依存症………………………小林桜児

ギャンブル障害…………………蒲生裕司

常習窃盗…………………………竹村道夫

性的嗜癖行動……………………妹尾栄一

インターネット依存……………中山秀紀

処方薬依存………………………武藤岳夫

〇依存症の支援

どこに相談すればよいか………田辺 等

厚生労働省の取り組み…………福生泰久

依存症家族の支援………………近藤あゆみ

自助グループの役割……………岩原千絵

〇依存症に関連する諸問題

ドメスティックバイオレンス……信田さよ子

重複診断としての依存…………朝倉崇文

児童虐待と依存症………………白川美也子