雑誌詳細:こころの科学  (2017年1月号)

(2017年1月号) 通巻 191号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
“コミュ障”を超えて
山登敬之/編
定価:税込 1,397円(本体価格 1,270円)
在庫僅少
発刊年月
2016.12
ISBN
978-4-535-14091-2
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
124ページ
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内容紹介

“コミュ障”という言葉を通して「コミュニケーション偏重社会」を考える。発達障害等相手の問題と片づけず、対話の可能性を探る。

巻頭に——精神医療の守備範囲………宮岡 等

特別企画 “コミュ障”を超えて 山登敬之=編

■“コミュ障”とコミュニケーションを考える
心の理論とコミュニケーション能力………子安増生
コミュニケーション障害とは何か………村上由美
本来的なユニークさを取り戻すために——「空気を読む」という「統治」をめぐって………竹端 寛
“コミュ障”とは誰のことか………山登敬之
■ディスコミュニケーションの実態
親子・夫婦・家庭における“コミュ障”………藤川洋子
若者の対人関係における“コミュ障”………貴戸理恵
産業医からみた職場の“コミュ障”………吉野 聡
ネット社会における“コミュ障”………香山リカ
■コミュニケーションの壁を乗り越えるヒント
新しい優生思想としての“コミュ障”——異文化間の快適な対話を目指して………亀井伸孝
「ホームレス」という状況にある人とのコミュニケーション………吐師秀典
刑務所とアート——関係性の壁を崩すために………坂上 香
“コミュ障”は存在しない——開かれた対話と「コミュニケーション」………斎藤 環

■論説
糖尿病患者のこころを支援する………石井 均

■連載
精神科医が薬を処方するということ(10)診療ガイドラインはだれのため?………仙波純一
支援者支援学(3)極度のストレス下で起こりうる反応………高橋 晶
絲的ココロエ(4)「まつりのあと」と女性性………絲山秋子
現場を変えるいじめの科学(11)大人が加害モデルにならないために………和久田学
開かれた精神病理学へ(9)ナラティヴと人間学………深尾憲二朗
逆転の家族面接(11)発達臨床での逆転に向けて………中西善久

■ほんとの対話
松田真理子『医療心理学を考える』………井原 裕
デンボロウ『ふだん使いのナラティヴ・セラピー』………安達映子
神山 潤『朝起きられない人のねむり学』………本多 真

■こころの現場から
「はいけい、さいばん官さま」(家庭裁判所)………高島聡子
お化けに会いたい(地域の診療所)………田中茂樹

■伝言板

『こころの科学』192号

グループの力

田辺 等/編
多様な現場で活かされているグループの力。安全な場の確保、当事者グループの可能性、リーダーの役割等、各分野の実践を紹介する。
2017年2月25日(土)発売予定本体予価1270円+税