雑誌詳細:こころの科学  (2018年3月号)

(2018年3月号) 通巻 198号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
現場から考える愛着障害
金井 剛/編
定価:税込 1,507円(本体価格 1,370円)
在庫なし
発刊年月
2018.02
旧ISBN
4-535-14098-1
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
140ページ

内容紹介

発展を続ける愛着研究の骨子を押さえ、周産期医療・心理臨床、児童養護施設や児相、精神科など幅広い臨床現場の「今」を伝える。

巻頭に——三角食べとバスの行き先………福田正人

特別企画      金井 剛=編
現場から考える愛着障害

▼愛着理論・研究の現在
アタッチメント理論における基点と現代的展開………遠藤利彦
愛着研究の現状と課題——ルーマニア研究の課題をふまえて………久保田まり
アタッチメントの臨床診断とフォーミュレーションの意義——反応性アタッチメント障害を中心に………山下 洋
マルトリートメントを受けた子どもの生物学的研究——臨床応用の可能性とレジリエンスのための支援………水島 栄・友田明美
精神科臨床においてアタッチメントを考える——児童期から成人期まで………玉岡文子・田中 究

▼それぞれの現場から
親子の愛着形成を促す保健師活動——虐待予防の観点から………中板育美
周産期から新生児期の愛着形成の支援………永田雅子
発達障害とアタッチメント………近藤清美
精神科クリニックにおける親子支援——精神科母子デイケアでの取り組みを中心に………朝枝清子
乳児院における愛着理論の実践………河崎佳子
児童養護施設における愛着の問題への取り組み——「愛着をつなぐ」という観点から………内海新祐
児童心理治療施設における愛着障害への治療的アプローチ——世代間トラウマを治療する試み………三ケ田智弘
児童思春期精神科病棟における治療とアタッチメント………中西大介
児童相談所におけるアタッチメント形成不全治療の可能性………山下 浩

■論説
精神科医からみた公認心理師の課題………宮岡 等

■追悼
風祭 元先生を偲ぶ………林 直樹

■連載
絲的ココロエ(11)こころがすさむ依存のしくみ(1)………絲山秋子
現場を変えるいじめの科学(18)保護者支援のデザインと方法………和久田学
臨床に活きるトラウマインフォームド・ケア(2)時を超えるトラウマ………野坂祐子
症状をもつ力(3)家に帰りたい………田中茂樹
支援者支援学(10)支援者家族の支援とは………脇 文子
イニシエーションとしての病(6)身体の科学………糸川昌成

■ほんとの対話
ヴァスデヴィ・レディ、松沢哲郎、下條信輔『発達心理学の新しいパラダイム』………神田橋條治
蒲生裕司『よくわかるギャンブル障害』………神村栄一
リチャード・レイヤード、デイヴィッド・M・クラーク『心理療法がひらく未来』………東畑開人
野村れいか 編著『病院で働く心理職』………花村温子

■こころの現場から
喪失の痛み(児童養護施設)………楢原真也
悲しみのあとさき(グリーフケア)………飯島惠道

■193〜198号・総目次
■伝言板

こころの科学199号