雑誌詳細:法律時報  2018年11月号

2018年11月号 通巻 1131号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
現代法における「人間」の相対化
定価:税込 1,925円(本体価格 1,750円)
在庫なし
発刊年月
2018.10
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
168ページ

内容紹介

法は、理性的な人間像をその前提にしているが、近年の諸科学は人間の非主体的・偶然的な側面を提示する。法における人間像の実相を、多様な角度から概観する。

【法律時評】
多発するスポーツ団体のトラブルとその発生要因……早川吉尚 

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■特集
現代法における「人間」の相対化
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企画趣旨……尾崎一郎 
主体と責任——近代のブラック・ボックス……小坂井敏晶 

「無意識」と法……堀田秀吾 

動物の法的地位のゆらぎ——人間と非人間のはざまで……青木人志 

ロボット・AIと人間性……角田篤泰 

「身体の自由」のゆくえ
——〈サイバー/フィジカル〉が融解する世界の中で……山本龍彦 

身体の道具化——その進展と制御……櫛橋明香 

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■小特集
「裁判官対話」の臨界

企画趣旨……伊藤洋一 

「政治と司法」から「司法の政治」へ
——ヨーロッパ司法政治研究の動向と展望……網谷龍介 

「裁判官対話」の臨界——フランス国務院を素材として……伊藤洋一 

なぜ条約が憲法に優位するのか
——ベルギーとルクセンブルクの実践……濱本正太郎 

アジアにおける裁判官対話——韓国憲法裁判所の活動を中心に
                         ……須網隆夫 
人権条約システム参加の背景及び促進戦略とその理論的含意
——特に強制失踪条約を例に……寺谷広司 


●論説
市民社会・身体・フィクション
——記念論集刊行シンポジウムに寄せて……長谷川貴陽史 

●連載
憲法の規整力・2-2
[ディスカッション]
誰のための、何のための「憲法典」か?……「憲法の規整力」研究会 

原発問題から検証する公法理論・8-2
わが国における原子力災害対策について(下)……小澤久仁男 

拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・8-2
スイス刑法における未成年の子の奪い合いを巡る議論状況(下)
                         ……深町晋也 
中間総括・刑事司法改革・1-2
裁判員制度がもたらしたもの……後藤 昭 

【B&Aレビュー】
内田 貴
「近時の共同不法行為論に関する覚書 条文にない概念について(上)(下)」
「近時の共同不法行為論に関する覚書(続)
719条1項後段の解釈論(上)(下)」
●民法学のあゆみ……金丸義衡 

丸山雅夫「少年犯罪と死刑」●刑事法学の動き……斉藤豊治 

三上正隆「動物虐待関連犯罪の保護法益に関する立法論的考察」
●刑事法学の動き……生田勝義 

【債権法判例の行方】
請負契約の解除と報酬請求権……藤澤治奈 

【労働判例研究】
労働協約に基づく組合掲示板における使用者の掲示物撤去行為に対する
不当労働行為該当性
——静岡県・県労委(JR東海〔組合掲示物撤去〕)事件……松田朋彦

【史料の窓】
世論を二分した五・一五事件の海軍側論告求刑……萩原 淳 


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム

2018年12月号(2018年11月27日発売)予価3100円+税

特集=2018年学界回顧