雑誌詳細:こころの科学  2019年1月号

2019年1月号 通巻 203号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
服薬と処方の心理
ーーくすりをめぐるコミュニケーション
仙波純一/編
定価:税込 1,507円(本体価格 1,370円)
在庫あり
発刊年月
2018.12
ISBN
978-4-535-14103-2
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
136ページ
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内容紹介

医師と患者の共同作業である薬物療法では、両者の心理が効き目に影響する。様々な角度から効果的なコミュニケーションを考える。

巻頭に——「困る」を共有する………青木省三

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■仙波純一=編

【特別企画】服薬と処方の心理
——くすりをめぐるコミュニケーション  
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▼くすりを飲む心理・出す心理
くすりを出す前に患者さんに理解してほしいこと
 ——精神科医の立場から………仙波純一
くすりの治療におけるプラセボ効果とノセボ効果
 ………森山成※  ※杉+木(もりやま なりあきら) 
行動療法における薬物療法………中川彰子
転移−逆転移を扱う精神分析の立場から
 処方行動を考える………加藤隆弘
なぜ精神科医は多剤大量処方をするのか………松尾幸治
処方薬依存に陥る心理………成瀬暢也
製薬企業の情報をどう受け止めるか
 ——ディオバン事件から考える………北澤京子

▼くすりをめぐるコミュニケーション
精神療法としての薬物療法
 ——患者とのやりとりをめぐって………渡邉博幸
服薬に抵抗感をもつ当事者へのかかわり………坪井貴嗣
子どもへの薬物療法に抵抗感をもつ親、
 薬物療法を求める親………渡部京太
自己判断でくすりを飲みたがる・飲みたがらない人たちへの
 かかわり………澤田法英
医療者と患者・家族が協働してくすりを減らす工夫………山之内芳雄
心理職の立場から患者の意思決定を支える………浅井真理子
薬局薬剤師の立場から………田沼和紀
看護師の立場から………畠山卓也

▼エッセイ
統合失調症当事者のそばにて………松本キック(松本ハウス)
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【論説】
発達障害と睡眠——睡眠外来の現場から………伊東若子

■新連載
スクールカウンセラーのための「チーム学校」入門(1)
学校を歩いて子どもと出あう………半田一郎

■連載
症状をもつ力(8)同じ話を繰り返す………田中茂樹
現場を変えるいじめの科学(23)【最終回】
 教育に科学を………和久田学
臨床に活きるトラウマインフォームド・ケア(7)
 公衆衛生としてのトラウマインフォームド・ケア………野坂祐子
絲的ココロエ(16)【最終回】
 人にはキャパがある………絲山秋子
イニシエーションとしての病(11)病のゆくえ………糸川昌成

■ほんとの対話
杉山登志郎『子育てで一番大切なこと』………神田橋條治

宮岡 等、内山登紀夫
『大人の発達障害ってそういうことだったのか その後』
 ………吉川 徹

ジェフリー・A・リーバーマンwithオギ・オーガス
 『シュリンクス』………加藤忠史

松本卓也『症例でわかる精神病理学』………中村晃士
中野真也、吉川 悟『システムズアプローチ入門』………盛林直道

■こころの現場から
その人らしさを大切にすること(精神科訪問看護)………進あすか
生きることと生き残ること(児童養護施設)………楢原真也

伝言板

『こころの科学』204号(2019年2月25日発売)

特集= 子どもの“困った”感情