雑誌詳細:法律時報  2019年5月号

2019年5月号 通巻 1137号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
判例に現れている違憲審査の思考法
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫なし
発刊年月
2019.04
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
200ページ

内容紹介

判例の結論、理由付け等で様々に活性化している近年の憲法判例。具体的な判例から最高裁の思考法を析出し、その影響を吟味する。

【法律時評】
子どものための養育支援と介入を統合する立法へ……久保野恵美子

【判例時評】
性同一性障害特例法の生殖能力要件の合憲性
 ーー最高裁第二小法廷平成31年1月23日決定……木村草太
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■特集= 判例に現れている違憲審査の思考法
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・「個人の尊重」の規範内容……齊藤 愛
・投票価値較差訴訟の諸論点……山本真敬
・二重の基準論の現在……村山健太郎
・制度形成の統制……篠原永明
・憲法上の権利に対する制約ーー事実上の制約、直接的な制約、
 間接的な制約、付随的な制約について……横大道 聡 
・国民意識の変化と憲法解釈……毛利 透
・家族法の憲法化の現状……幡野弘樹
・憲法適合的解釈は刑法解釈論に適合するのか?……上田正基
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■小特集 
調査官解説と憲法学ーー憲法判例と憲法学説の対話に向けて

・企画趣旨……木下昌彦・片桐直人 
・利益衡量論と審査基準論のあいだ
 ーー「集会の自由」領域の調査官解説を読む……上田健介 
・砂川空知太神社判決の二つの理解……片桐直人 
・「君が代判例」が継承した憲法理論……堀口悟郎
・職業の自由事案における憲法判断の枠組み
 ーー平成4年酒類販売免許制判決調査官解説を読む……木下昌彦


●論説
メディア・コントロールと会社法研究
 ーーメディアの注目度に着眼した制度分析が見えなくするもの
 ……仮屋広郷

株主の憲法上の代償権ーードイツの判例と日本法への示唆……高橋英治

カナダの尊厳死・安楽死法の現在……松井茂記

不合理な格差とは何か
 ーー最近の高裁判決にみる最高裁への問いかけ……野川 忍


●新連載
デジタルプラットフォームと経済法・国際経済法・1
プライバシー侵害は競争法違反となるか
 ーーEUにおけるデータ保護法制(GDPR)と競争法の交錯……伊永大輔 

●連載
憲法の規整力・5-1
文民統制の可能性と限界……栗島智明
《憲法ではない法》の規整力
 ーー日本憲法史における憲法と軍隊との関係についての覚書……荒邦啓介

拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・10-2
台湾における親による児童の連れ去りに対する処罰のあり方(下)
……黄 士軒

死刑事件と適正手続・2
死刑事件と適正手続ーーアメリカにおける議論の現状……笹倉香奈 

中間総括・刑事司法改革・4
捜査の法的規制……後藤 昭 


【B&Aレビュー】
田高寛貴「金銭価値返還請求権の効力と限界
ーー「騙取金員による弁済」における返還請求権の二重構造」
●民法学のあゆみ……平田健治 

山本和輝「正当防衛状況の前段階における公的救助要請義務は
認められるか?(1)(2・完)
ーー最高裁平成29年4月26日決定を契機として」
●刑事法学の動き……飯島 暢 


【判例評釈】
アダルトサイトの管理・運営者におけるわいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪
および公然わいせつ罪の共同正犯の成否……伊藤嘉亮 


【債権法判例の行方】
安全配慮義務・安全配慮義務論……中原太郎


【労働判例研究】
業務委託先である代理店に雇用された者と業務委託元会社との
労働契約成立の可否ーーベルコ事件……大山盛義 


【史料の窓】
落合直言と尊王攘夷運動の終焉……加藤典子 

新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム

2019年6月号(2019年5月27日発売)予価1750円+税

特集=民事司法のIT化
民事司法のIT化について、狭義の民事訴訟に限らず、執行・倒産等におけるIT化の可能性やAIの活用等も含め、総合的に検討する。