雑誌詳細:法学セミナー  2019年6月号

2019年6月号 通巻 773号

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毎月12日発売
[特集1]
教員の多忙化問題
ーー働き方改革のゆくえ
定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
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在庫なし
発刊年月
2019.05
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
128ページ

内容紹介

昨今注目を集めている教員の多忙化問題。法学と教育学の立場から、給特法の法解釈論を中心として、現状の改善について検討する。

※『法学セミナー』の電子書籍Kindle版(法セミe-book)は、各号の特集記事部分を電子書籍化したものです。連載記事などは含まれていません。

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特集= 教員の多忙化問題
    ーー働き方改革のゆくえ
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教職員の『多忙化』をめぐる法的問題
 ーー給特法の法構造問題を中心に……高橋 哲

[座談会]
教職員の多忙化問題ーー法学と教育学から考える
 ……石井拓児、内田 良、高橋 哲、堀口悟郎

中教審『答申』をどう読むか……萬井隆令
 ーー「労働」の意義の分析を欠く、“底の抜けた樽”
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[法学者の本棚]
基本事項と試験解答……小柳春一郎 

[ロー・ジャーナル]
国籍剥奪と複数国籍の肯否等……仲 晃生
 ーー国籍剥奪条項違憲訴訟が問うもの

トランプ大統領による入国禁止令と司法(5・完)……福嶋敏明
 我妻 榮『民法案内 3 物権編 上』

[ロー・アングル]
コーポレート・ガバナンス改革をロングで見る……仮屋広郷
 ーー今の改革は日本の未来に資するのか?

そして人生は続く 3……北尾トロ
 雇ってあげるんじゃない、一緒に前へ進むんだ(前)

[ロー・クラス]
FOCUS憲法 4……伊藤 建
平等原則をめぐる事例分析【問題解説編】
 ーー学説を用いた憲法上の主張の攻撃防御方法

アメリカ憲法判例の最前線 13……大河内美紀
Packingham v. North Carolina, 137 S. Ct. 1730 (2017) 判決

【最終回】統治機構論探訪 25 ……赤坂幸一
近代国家の三層モデル:ネットワーク国家

土地所有を考える 3 ……松尾 弘
 国家による私人の土地所有権の制約(その1)
 ーー所有者不明土地の取得

債権法講義[各論]32 ……河上正二
 賃貸借の特別法(その1)借地借家法など

酔人国際私法問答 3 国際私法の法源 ……竹下啓介
 
市場支配力の法律学 ……石岡克俊
 ーー現代の経済問題に対する経済法的視座 3
 地銀再編と地域金融市場(1)

やさしい会社法 3 滋と関の扱いの差 ……舩津浩司
 ーー株式の性質、株主権、株主平等原則

刑事学の方法と課題 3……稻谷龍彦
 近代刑事司法の現代的課題(2)

[最新判例演習室]
憲法/武田芳樹 
0増6減改正後の衆議院議員定数不均衡
[最大判平30・12・19 LEX/DB文献番号25449872]

行政法/桑原勇進 
埋立承認取消処分の執行停止と「国の関与」
[国地方係争委員会平31・2・18 総務省HP000601070.pdf]

民法/中川敏宏 
詐害行為取消しによる受益者の受領金支払債務が遅滞となる時期
[最二小判平30・12・14 裁時1714号1頁]

商法/鳥山恭一 
総会決議が承認した新株発行の株主による差止め
アミタホールディングス株式会社事件
[京都地決2018・3・28 金判1541号51頁(申立認容、保全異議)]

民事訴訟法/川嶋四郎 
金融商品取引法19条2項の損害額の算定と民事訴訟法248条
[最一小判平30・10・11 民集72巻5号477頁]

刑法/豊田兼彦 
不正受還付罪の実行行為の終了時期
[大阪高判平30・12・5 LEX/DB文献番号25562347]

刑事訴訟法/石田倫識 
証言拒否と供述不能(刑訴法321条1項2号)
[東京高判平30・3・30 LEX/DB文献番号25562103]

労働法/矢野昌浩 
正規職員・臨時職員間の基本給の相違と労契法20条違反の成否
産業医科大学事件
[福岡高判平30・11・29 労経速2370号3頁]


[ライブラリー]
新刊ガイド

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裁判と争点
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最新立法インフォメーション

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司法書士の生活と意見
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判事補メモ

※「応用刑法2—各論」は、休載いたします。

法学セミナー2019年7月号(2019年6月12日発売)

特集= 法のグローバル化――変容する世界と向き合う

予価本体1400円+税 5月12日(水)発売予定

領域主権前提の法秩序がグローバル化によって再考を迫られている今、社会構造全体のグランドデザインを分野横断的に構想する。
(予定内容 ※変更する場合があります。)
グローバル化と法秩序……山元 一
デモスは国境を越える?——グローバル化の時代における民主主義の一構想……近藤圭介
グローバル化と国民主権——外国人選挙権をめぐって……興津征雄
「国際法の『主体』をあらためて考える」……斎藤民徒
ヒト胚の遺伝子改変をめぐる国際的なルールメイキング……高山佳奈子
法多元主義と宗教裁判……西谷祐子
アラブ国としてのチュニジアにおける人権の普遍化とイスラームとの関係——家族法における展開を中心に……エルバルティ・ベリーグ