雑誌詳細:こころの科学  2019年11月号

2019年11月号 通巻 208号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
トラウマ臨床の明日
前田正治/編
定価:税込 1,507円(本体価格 1,370円)
在庫あり
発刊年月
2019.10
ISBN
978-4-535-14108-7
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
144ページ
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内容紹介

PTSD等のトラウマ関連疾患に対し、どのような治療が有効なのか。わが国におけるトラウマ臨床の到達点と課題を浮き彫りにする。

●巻頭に
面接が下手になる………福田正人
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 ■ 前田正治=編
【特別企画】トラウマ臨床の明日
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▼トラウマ臨床のこれまでとこれから
トラウマ臨床の現在
 ーーこの四半世紀を振り返って………前田正治
トラウマの診断・評価の現状と課題………大江美佐里
トラウマインフォームドケアの必要性………亀岡智美
レジリエンス概念からみたトラウマケア………白川美也子

▼トラウマケアの現場から
性犯罪・性暴力被害者のトラウマケア
 ………飛鳥井望・鶴田信子
学校現場における子どものトラウマケア………八木淳子
災害後のトラウマケア
 ーー被災者とコミュニティに対する支援の方法
 ………加藤 寛
遺族のトラウマケア………瀬藤乃理子
支援者のトラウマケア………松井 豊
愛着障害と発達障害の関係ーー福島の親子支援の現場から
 ………内山登紀夫

▼トラウマ臨床の技法
持続エクスポージャー療法の普及と展望………金 吉晴
EMDRの普及に向けて………市井雅哉
認知処理療法の普及に向けて
 ………伊藤正哉・森田展彰・大江美佐里
マインドフルネスを用いたトラウマ治療
 ーー〈こころ〉と〈からだ〉の統合………大谷 彰
解離ケースの治療の過去と未来………岡野憲一郎

▼エッセイ
戦争とトラウマの歴史を書く………中村江里
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■論説
ヤスパース再考
 精神科医はどのようにして「こころ」をあつかうのか
 ………植野仙経

■特別対談
「ボーダー」・治療者・環状島………林 直樹・宮地尚子

■新連載
精神分析と脳科学が出会ったら?(1)
脳とこころが交差する悩ましい世界への旅………加藤隆弘

■連載
スクールカウンセラーのための「チーム学校」入門(6)
 【最終回】「チーム学校」における保護者との連携
  ………半田一郎

そだちとそだての道しるべ(4)
 子どもを抱きしめるとき………笠原麻里

メンタライゼーションとは何か(5)
 母思う、ゆえに我あり………池田暁史

症状をもつ力(13) 「関係ない話」の効用………田中茂樹


■ほんとの対話
村瀬嘉代子『ジェネラリストとしての心理臨床家』………青木省三
チェインバーズ『心理学の7つの大罪』………佐々木玲仁
原田 謙『「キレる」はこころのSOS』………井上祐紀
山下 洋『アタッチメントの精神医学』………永田雅子


■こころの現場から
遊ぶこと、楽しむこと(児童養護施設)………楢原真也
チャプレンをめざして(2)(旅する教会)………中村吉基
「ちょっと顔見てくれるとかがいいんだよ」(精神科訪問診療)
  ………青木 藍

伝言板

『こころの科学』209号(2019年12月25日発売)
予価本体 1,270円

【特別企画】摂食障害の生きづらさ