雑誌詳細:こころの科学  2020年1月号

2020年1月号 通巻 209号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
摂食障害の生きづらさ
永田利彦/編
定価:税込 1,507円(本体価格 1,370円)
在庫あり
発刊年月
2019.12
ISBN
978-4-535-14109-4
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
140ページ
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内容紹介

拡がり続ける摂食障害。その背景にある「生きづらさ」に向き合う心理療法、リハビリ、家族会などの重層的な治療の展開を紹介する。

●巻頭に
思春期のハードルを越えていく………青木省三
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 ■ 永田利彦=編
【特別企画】摂食障害の生きづらさ
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▼摂食障害の精神病理
 ーーいかにして摂食障害が現れ、人々を虜にしたか

摂食障害の精神病理ーー歴史と現在………高倉 修・小牧 元

摂食症(ディソレクシア)という病
 ーー“うまく食べられない”生き方………野間俊一

「やせたらうれしい?」ーーやせ礼賛文化はいつ始まり、
 誰が広めて、どう影響しているのか………山田 恒

代謝調節異常・精神疾患として摂食障害を考える
 ーー最新の遺伝子解析研究から
 ………河合啓介・藤本晃嗣・杉山真也

▼治療論の展開ーー巨大迷路からの脱出
摂食障害治療の変遷ーーparentectomyの終焉
 ………山下達久

摂食障害と認知行動療法、ガイデッドセルフヘルプ
 ーーbaby stepで生きづらさを乗り越える
 ………西園マーハ文

モーズレイモデルの神経性やせ症治療ーーMANTRA
 ………中里道子

摂食障害とメンタライゼーション
 ーー外傷的育ちの生きづらさに光を届ける………崔 炯仁

地域の中の家族をどう救うか
 ーー静岡県摂食障害治療支援センターの取り組み
 ………望月洋介・竹林淳和

摂食障害の早期介入ーー家族をベースとする治療
 ………鈴木 太

摂食障害と発達障害が併存するとーー大学生の生きづらさ
 ………岡本百合

カウンセリングで表現される摂食障害の生きづらさ
 ………谷口麻起子

塀の中の摂食障害中核群治療………瀧井正人

生きづらさと家族会………鈴木眞理・小原千郷

▼エッセイ
生きづらさから解放された後に何が起こるのか………林 利香
摂食障害の患者さんに看護ができること………安田真佐枝

▼エピローグ
生きづらさを超える………永田利彦

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■論説
身体の治療から社会的支援につなぐ
 路上生活者の医療相談から医師が学んだこと
 ………武田裕子

■新連載
もう一度カウンセリング入門(1)
 「あたりまえ」の再考………国重浩一

■連載
そだちとそだての道しるべ(5)
 子どもの何をみるのか………笠原麻里

メンタライゼーションとは何か(6)
 こころの原始的モード………池田暁史

精神分析と脳科学が出会ったら?(2)
 現代の多層化・複雑化した脳科学研究と精神分析の居場所
 ………加藤隆弘

症状をもつ力(14) 不登校は勇気ある行動である
 ………田中茂樹


■ほんとの対話
マクヒュー他『マクヒュー/スラヴニー 現代精神医学』………村井俊哉
門本 泉『加害者臨床を学ぶ』………高島聡子
大野木嗣子『はじめてのプレイセラピー』………丹 明彦

■こころの現場から
99%の「異教徒」と生きる(旅する教会)………中村吉基
謝罪と赦し(児童養護施設)………楢原真也
「裏のコンビニで売ってるよ!」(精神科訪問診療)………青木 藍

伝言板

『こころの科学』210号(2020年2月17日発売)
予価本体 1,270円

特集=統合失調症の暮らしに寄り添う