雑誌詳細:こころの科学  2020年3月号

2020年3月号 通巻 210号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
統合失調症の暮らしに寄り添う
福田正人・向谷地生良/編
定価:税込 1,507円(本体価格 1,370円)
在庫あり
発刊年月
2020.02
ISBN
978-4-535-14110-0
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
152ページ
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内容紹介

当事者の「暮らし」における困難の軽減、QOLの向上や社会参加を見据え、当事者と支援者が協働する支援の形を考える。

●巻頭に
精神療法のインフォームド・コンセント
  ………宮岡 等
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 ■ 福田正人・向谷地生良=編
【特別企画】統合失調症の暮らしに寄り添う
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▼エッセイ
母と歩んだ40年ーー娘からみたトーシツライフ………中村ユキ

▼暮らしからみる統合失調症
花巻の原則ーー当事者研究の臨床活用における原則………向谷地生良

アンチスティグマとリカバリーについて当事者は何が言えるのか
  ………宇田川健

そして家族になる………星野佳子・今村達弥

「エビデンスとパーソナルリカバリーの時代」における支援
  ………池淵恵美

統合失調症をあらためて考える………村井俊哉

▼当事者の暮らしに寄り添う治療と支援
日々の診察の中で当事者と一緒に悩む
ーー共同意思決定の研究からみえてきたこと
  ………山口創生・安間尚徳・藤井千代

当事者とともに治療をつくり、回復をめざすための工夫
  ………金田 渉

入院治療から地域医療へ
ーー長期入院者の退院支援にどう取り組むか?
  ………渡邉博幸

地域であたりまえに暮らすための家族支援………岡田久実子

▼日々の暮らしの支援
30万人の住まいを失った人たちがいる国で
ーー住まいは人権「ハウジングファースト」とは何か
  ………森川すいめい

家族とのかかわり………堀合研二郎

ピアの経験や知恵を活かすリカバリーカレッジ
  ………佐々木理恵・宮本有紀

精神障がいのある当事者の恋愛・結婚・育児の応援
  ………蔭山正子

兄弟姉妹としてのかかわり………藤澤洋子
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■論説
精神科臨床における就労支援ーースティグマの視点から
  ………吉村優作

■特別対談
「被害」と「加害」の螺旋を超えて
 ーー「プリズン・サークル」から考える
  ………坂上 香・宮地尚子


■新連載
子どもから大人が生まれる時(1)
 異なった存在としての子ども………森口佑介

■連載
メンタライゼーションとは何か(7)
 よそ者的自己(1)………池田暁史

症状をもつ力(15)【最終回】
 家族はゆっくり変化する………田中茂樹

そだちとそだての道しるべ(6)
 “平均”ってなんだろう?………笠原麻里

もう一度カウンセリング入門(2)
 カウンセリングの理論………国重浩一

精神分析と脳科学が出会ったら?(3)
 脳神経学者フロイトをこころの探究者へ導いたヒステリー
 ………加藤隆弘


■ほんとの対話
川崎二三彦『虐待死』………衣斐哲臣
ジェイコブス『ドナルド・ウィニコット』………吉村 聡
古茶大樹『臨床精神病理学』………糸川昌成


■こころの現場から
ラン、ケアワーカーズ、ラン(児童養護施設)………楢原真也
「だって抜いたらかわいそうでしょう」(精神科訪問診療)
  ………青木 藍

『こころの科学』211号(2020年4月17日発売)
予価本体 1,270円

特集=現代の子どもとインターネット(仮)
小中学校へのスマホ持ち込みの是非、SNSの絡むいじめや犯罪対策…。インターネットと共に生きる子どもたちに大人はどう向き合うか。