雑誌詳細:法律時報   2023年7月号

2023年7月号 通巻 1192号

  • 紙の書籍
  • 電子書籍
毎月27日発売
[特集1]
コロナ禍から考える法学の未来(上)
——問題の基礎とガバナンスの視点から
定価:税込 1,925円(本体価格 1,750円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫僅少
発刊年月
2023.06
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
168ページ
定期購読申込ページへ

内容紹介

コロナ禍で問われた法の課題とは一体何であったのか。各種議論の蓄積を糧として日本の法課題を析出し、法学の未来を語る。

※『法律時報』の電子書籍Kindle版(法律時報e-book)は、各号の特集記事部分を電子書籍化したものです。連載記事などは含まれていません。

【法律時評】
袴田事件再審開始決定の確定と再審法の改正……木谷 明
_______________________________

■特集=コロナ禍から考える法学の未来(上)
     ——問題の基礎とガバナンスの視点から
_______________________________

【基礎篇】

感染症と医療・法・社会
——われわれは感染症危機といかに向き合うべきか……米村滋人 

予防接種の義務化と奨励策をめぐる法哲学……西迫大祐 

事細かで穏やかな専制?——法的強制と社会規範のあいだで……松尾 陽 

19世紀フランスにおける社会法の形成と公衆衛生——慈善から連帯へ
  ……波多野 敏 


【ガバナンス篇】

アジャイル・ガバナンスと憲法——ポストコロナの統治システムを考える
  ……山本龍彦 

有事の行政、有事の法
——コロナ禍の「政府内コミュニケーション」の態様……村上裕一 

コロナ禍による財政の変容と財政法の課題……藤谷武史 

コロナ対応から考える地方自治の課題……飯島淳子

_______________________________


■小特集
公務員制度の分野横断的再検討
——早津裕貴『公務員の法的地位に関する日独比較法研究』を基点として

企画趣旨……篠原永明 

憲法15条の含意と特殊な勤務関係規律の射程・濃淡
——行政法(公務員法)の観点から……下井康史 

公務員の雇用・給与保障と労働契約法・憲法——労働法の観点から
  ……土岐将仁 

公務員制度の基本原理と公務員の給与保障——憲法の観点から
  ……篠原永明 

公務員法理論の再構築と横断的対話に向けて……早津裕貴 


●連載
公益の実現と法——人々の自発的活動が導く「公益」を考える・11
相続を通じた権利の承継——相続という制度の役割と限界
  ……窪田充見 

法をめぐるミスコミュニケーション・4-1
法学と情報(工)学のコミュニケーション(上)
——法のIT化は難しいのか……郭 薇 

紛争が戦争とならないために
——領域支配をめぐる対立の制御における国際法の役割・9
冷戦期デタントの展開とその現代的意義
  ——勢力圏と安全保障をめぐる紛争への対処……伊藤一頼 

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・7
共和国型憲法の神髄——公私一元・民商二元
  ……水林 彪 

行政法学のリ・デザイン——二元的思考を超えて・4-2
外部法と内部法の「はざま」(下)……松戸 浩 

平成民法学の歩み出し・23
継続的契約論の融解と昇華——中田裕康『継続的売買の解消』
  ……中原太郎 

著作権法と刑法の語らい・9
[リツイート事件]著作権法と刑法のリンケージを目指して
——リツイート事件を題材に……深町晋也

公判外供述の比較法研究・2-4
ドイツの刑事手続上の公判外供述(4)——直接主義を中心に
  ……川島享祐 

日本的雇用を問い直す・7
「組合に入る意味はあるか」という労働者の問いが投げかける意味とは
  ……小山敬晴 

【労働判例研究】
コロナ禍での経営悪化による予見困難な会社解散に伴う解雇の有効性
——龍生自動車事件……渋田美羽 

【史料の窓】
岩波茂雄から矢内原忠雄への手紙……佐藤大悟


第73回“社会を明るくする運動”に寄せて……法務省保護局


最高裁新判例紹介
新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム

法律時報 2023年8月号(2023年7月27日発売)

特集=コロナ禍から考える法学の未来(下)

コロナ禍で問われた具体的な課題を基点に、日本の普遍的な法課題を各方面からあぶり出す。法学の未来を描く総力特集の第2弾。

■予価:税込 1,925円