雑誌詳細:こころの科学  2023年9月号

2023年9月号 通巻 231号

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偶数月17日発売
[特別企画]
からだの不調と暮らしのケア
宮岡 等/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
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在庫あり
発刊年月
2023.08
ISBN
978-4-535-14131-5
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
120ページ
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内容紹介

疼痛や倦怠感などに悩まされながら身体の異常が見つからず、長期化する事例は多い。暮らしの質に目を向けたケアの可能性を探る。

■巻頭に
自分にも似たところがあるのではないか……青木省三
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■特別企画 からだの不調と暮らしのケア     

宮岡 等(北里大学名誉教授)=編
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●よくみられる自覚的身体症状

がんにまつわる不安……清水 研

慢性の経過をとる頭痛……五十嵐久佳

口腔内の痛み……名越泰秀

メニエール病と水分摂取療法……長沼英明

肩こり—— 一般精神科医の立場から……橋本 樹

食後愁訴症候群
  ……福土 審・金澤 素・佐藤康弘・馬上峻哉・後藤 漢

動悸……高塩 理

全身の疲労……宮田靖志

身体の痛み……竹村洋典

便秘、下痢、過敏性腸症候群……竹内武昭・端詰勝敬

月経に関連した心身の不調とケア……横瀬宏美

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●年代や背景にある問題に配慮した対応

子どもの体調不良へのかかわり
——起立性調節障害、生活リズムの乱れ、不登校、ゲーム依存
  ……小柳憲司

高齢者での対応……内田直樹

アルコールの問題が疑われる事例への対応……常岡俊昭

発達障害に伴いやすい身体症状……花輪洋一・太田晴久

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●からだの不調の考え方

からだの不調と精神疾患……宮地英雄

原因不明の身体症状に対して精神科と身体科はどう連携するか
  ……宮岡 等

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■エッセイ
スクールソーシャルワーカーとの協働で変わる不登校への支援
――スクールカウンセラーの立場から……竹森元彦


■新連載
みえているけど“気づかないこと”――ナラティヴの向こう側(1)
  攻撃性の背景にある「つながり」への思い……山本智子


■連載
カップルセラピーは夫婦を危機から救えるか(14)
  統合的行動的カップルセラピー(IBCT)……三田村仰

こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(2)
  受診の必要性判断と精神科へのリファーについて……松本桂樹

アタッチメントを学ぼう——関係性の理解と支援(6)
  青年期・成人期初期のアタッチメント……北川 恵

つながる気持ちはどこへ行く?——思春期の生きづらさとSNS(11)
  自閉スペクトラム症の子どもたちとゲームの世界……関 正樹


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■ほんとの対話
葛西真記子『心理支援者のためのLGBTQ+ハンドブック』……高野 明
笠井清登 責任編集『こころの支援と社会モデル』……大石 智


■こころの現場から
一時保護所でのヨガとティータイム(子どもアドボカシー)……山口有紗
「治らない薬なら同じじゃないですか」(エイズカウンセリング)
  ……小島賢一


■伝言板


こころの科学 232号(2023年11月号)

特別企画= 子どもの声を聴く―支援の現場から「子どもの権利」を考える

■予価1496円(税込)/2023年10月17日発売予定

一人ひとりの子どもの声に耳を傾けるために、私たちには何ができるだろうか。福祉や教育、医療、司法など、様々な支援の現場で考える。