雑誌詳細:こころの科学  2024年1月号

2024年1月号 通巻 233号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
セクシュアリティ
——対人援助の新たな視点
山登敬之/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
在庫あり
発刊年月
2023.12
ISBN
978-4-535-14133-9
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
128ページ
定期購読申込ページへ

内容紹介

多様なセクシュアリティの人にとって、対人援助の場を安心・安全な空間としていくために。さまざまな現場で、セクシュアリティの視点を実践に活かす方途を探る。


■巻頭に 無 理……福田正人
______________________________

■特別企画 セクシュアリティ――対人援助の新たな視点     

山登敬之=編(明治大学子どものこころクリニック院長)
______________________________

〈性愛〉とはなにか、その発達——LGBT問題に沿って考える
  ……滝川一廣

セクシュアリティと臨床心理学……佐々木掌子

ジェンダーやセクシュアリティを視野に入れた心理支援
——基本的なスキルと態度……葛西真記子

教室で考えるセクシュアリティとジェンダー……ながみつまき

セクシュアリティをソーシャルワークする
——子どもと女性の地域支援から……鴻巣麻里香

学生が安心して「関係性と性」の話をするかかわり
——性的同意やデートDVも含めて……吉田博美

精神科臨床におけるセクシュアリティの視点……針間克己

アディクション支援とセクシュアリティ
——LGBTQグループの実践から考える……白石玲子

産業保健に活きるセクシュアリティの視点……垣本啓介

法律家による支援に活きるセクシュアリティの視点……山下敏雅

中高年のセクシュアリティ——支援者が知っておきたいこと
  ……荒木乳根子

「環境」としてのセクシュアリティ……斎藤 環


●エッセイ
当事者が安心できるつながりを増やしたい……遠藤まめた

セクシュアルマイノリティ女性のこころと社会……鳩貝啓美

セクシュアリティについて語る言葉……岩川ありさ

セクシュアリティってむずかしい……星野俊弥

金魚の犯罪——性加害者に発達障害が疑われたとき……山登敬之

______________________________


■論説
医療的ケアが必要な子どもたちの家族支援と心理臨床
  ……三浦幸子


■新連載
ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(1)
  ケアの場で出会う人が教えてくれること……大石 智


■連載
みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(3)
  福祉現場で職員が自己を語るとき……山本智子

カップルセラピーは夫婦を危機から救えるか(16)
【最終回】カップルセラピーは日本の夫婦/カップルを救う
  ……三田村仰

こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(4)
  EAPと、そのかかわりの実際……松本桂樹

アタッチメントを学ぼう——関係性の理解と支援(8)
  アタッチメントと喪失……北川 恵

****************************************

■ほんとの対話
青木省三『精神科医という仕事』……田所重紀
綾屋紗月『当事者研究の誕生』……松本卓也
ヘラップ『アルツハイマー病研究、失敗の構造』……糸川昌成


■こころの現場から
失敗できるセラピスト(私設心理相談)……今井たよか
なぜ、子どもの声を聴くのか(子どもアドボカシー)……山口有紗


■伝言板

こころの科学 234号(2024年3月号)

特集=「こころの病気」と呼ぶ前に ——診断とは何だろうか

兼本浩祐/編(すずかけクリニック)

医療にとどまらない支援の全体を考える時、ある人を「こころの病気」と呼ぶことにはどんな意味があるのか。診断の一歩手前で考える。

●2024年2月17日発売予定/予価1,496円