雑誌詳細:こころの科学  2024年5月号

2024年5月号 通巻 235号

  • 紙の書籍
  • 電子書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
感覚をめぐる子どもの困りごと
内山登紀夫/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫僅少
発刊年月
2024.04
ISBN
978-4-535-14135-3
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
132ページ
定期購読申込ページへ

内容紹介

発達に特性をもつ子どもたちは、感覚過敏・鈍麻、運動などをめぐって困ることが多い。学校や支援現場での具体的対応を考える。

■巻頭に 表情が和らぐ瞬間……青木省三
______________________________

■特別企画 感覚をめぐる子どもの困りごと     
内山登紀夫=編(福島学院大学福祉学部・よこはま発達クリニック)
______________________________

●総論
感覚の多様性を踏まえた子どもの支援……吉川 徹


●学校での支援を考える
感覚をめぐる困りごとに学校でどうアプローチするか
——精神科医の立場から……伊瀬陽子

学校における感覚に特性のある子どもへの対応
——基本的な考え方……田中裕一

感覚過敏等の感覚特性を有する子どもの食の困難と発達支援
  ……田部絢子・高橋 智


●自閉スペクトラム症(ASD)と感覚
ASDにおける感覚と言葉のマイノリティ性……綾屋紗月

ASD児の嗅覚と困りごと……谷保康一・熊崎博一

感覚をめぐる困りごとを抱えるASDの子どもを支える視点
  ……佐々木康栄


●感覚のアセスメントと支援の手法
感覚プロファイル・シリーズを用いた感覚処理特性のアセスメント
  ……萩原 拓

ICFリエゾンベースで発達障害の感覚問題を捉える
  ……安達 潤

ABA(応用行動分析)を用いた支援……熊 仁美

ESDM(Early Start Denver Model)を用いた
ASDへの早期介入……館農幸恵


●感覚研究の現在
感覚研究はどのようにASDの理解と支援に役立つか
  ……渥美剛史・井手正和

発達障害のある人における感覚の問題
——ASD、ADHD、SLDでの特徴とセルフケア……和田 真

聞き取り困難症(LiD)と聴覚情報処理障害(APD)
  ……阪本浩一

HSP・HSCとは何か?——社会的流行とその問題……飯村周平

______________________________

■エッセイ
高齢の性的マイノリティへの生活支援……永易至文


■連載
アタッチメントを学ぼう——関係性の理解と支援(10)
  アタッチメント理論に基づく親子関係支援……北川 恵

性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(2)
  「性暴力」は、「暴力」である……新井陽子

みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(5)
  障がいがある人と援助者、それぞれの「傷つき」を聴く
  ……山本智子

ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(3)
  本人のいないところで、本人のことを決めない……大石 智

こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(6)
  管理監督者へのラインケア教育研修……松本桂樹


****************************************

■ほんとの対話
大庭 輝、佐藤眞一/編『心理学で支える認知症の理論と臨床実践』
  ……加藤伸司

ドライデン『CBTによるシングル・セッション・セラピー入門』
  ……石川信一

デガーモ『学校現場における里親家庭で暮らす子どもへの支援』
  ……山本真知子


■こころの現場から
「ふたり関係」から連携へ(私設心理相談)……今井たよか
医療トラウマと子どもの力(子どもアドボカシー)……山口有紗


■SPECIAL ISSUE(2023.4〜2024.3)・総目次

■伝言板

こころの科学 236号(2024年7月号)

特集=「親なき後」に悩むとき

辻本哲士/編(滋賀県立精神保健福祉センター所長)
障害を抱えた人、ひきこもりの人などが親と共に生きていることは多いが、親なき後の不安は尽きない。将来を見据えた支援を考える。

●2024年6月17日発売予定/予価1,496円