雑誌詳細:こころの科学  2024年9月号

2024年9月号 通巻 237号

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偶数月17日発売
[特別企画]
病気未満のアディクション
——適応と依存症のあいだ
佐久間寛之/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
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在庫あり
発刊年月
2024.08
ISBN
978-4-535-14137-7
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
132ページ
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内容紹介

生きるための適応的な方策となりうる一方、自己破壊につながることもある依存・嗜癖。健常さとの境界線を臨床の現場から考える。

■巻頭に 仕事に就いていると調子が良い……福田正人
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■特別企画 病気未満のアディクション——適応と依存症のあいだ     
佐久間寛之=編(さいがた医療センター院長・精神科医)
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●総論
現代の暮らしと病気未満のアディクション……佐久間寛之

社会の傷とこころの穴……本村啓介

この社会の中で依存することの意味……西念奈津江

病みながら生きることの意味
——オルタナティブとしての「回復」カルチャー……市川岳仁


●適応と依存症のあいだ——どう捉えるか
リスカ、オーバードーズ、パパ活にハマってますけど何か?
  ……大越拓郎

アルコール依存症を予防する
——病気未満にとどめるために社会がすべきこと……福田貴博

OD以外の逸脱を恐れている彼女たちの雲隠れアディクション
  ……倉田めば

「ギャンブル」問題の“森”を理解する
——疾病モデルを超えた新たな視点へ……西村直之

ゲーム行動症は病気なのか?
——外来治療プログラムを通じて……松口和憲


●支援現場の風景
「問題解決しない事例検討会」がひらくアディクション支援
——成果主義と問題解決思考からの脱却……田中和彦

「このあたりが好きなただの人」になりたい
——私の目に映る生活保護支援の風景……高野正秀

教材作りの「旅」で見えた景色
——依存症を専門としない教育工学者の目にどう映るのか
  ……杉浦真由美

児童精神科の風景……比江島誠人・杉本千佳子

救急外来・総合病院リエゾンの風景……手塚幸雄


●エピローグ
ライ麦畑といちご畑を見渡して……佐久間寛之

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■論説
人工妊娠中絶を受けた人の声に耳を傾ける……管生聖子


■エッセイ
私たちは「アルコール」とどう向き合っていくのか?
——薬物依存症当事者とアルコール関連問題の家族、双方の立場から
  ……風間 暁


■連載
アタッチメントを学ぼう——関係性の理解と支援(12)
【最終回】アタッチメントと文化……北川 恵

性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(4)
男性の性被害と子どもの性被害……新井陽子

ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(5)
診断の不確実性に自覚的になる……大石 智

こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(8)
休職者に対する職場復帰支援……松本桂樹

みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(7)
「問題」が手放されるとき……山本智子

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■ほんとの対話
ハーマン『真実と修復』……宮地尚子
藤原正範『罪を犯した人々を支える』……橋本和明


■こころの現場から
普通じゃない(弁護士事務所)……青木志帆
セラピストのこころを育てる(私設心理相談)……今井たよか


■伝言板


こころの科学238号(2024年11月号)

特集=双極症と生きる

■鈴木映二/編(東北医科薬科大学医学部精神科学教室教授)

一人ひとりの当事者が双極症と共によりよく生きるために。専門職や当事者、家族による、リカバリーに向けたアドバイスやメッセージ。

●2024年10月17日発売予定/予価1,496円

参考リンク

刊行記念ウェブセミナー(アーカイブ配信)

https://youtu.be/6ay3EqAkLdA