雑誌詳細:こころの科学  2025年9月号

2025年9月号 通巻 243号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
パニックと不安
——多面的な理解と臨床
原田誠一/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
未刊
発刊年月
2025.08
ISBN
978-4-535-14143-8
雑誌コード
63958
判型
B5判
ページ数
136ページ

内容紹介

経験した人にしかわからないパニックや不安の苦しみ。さまざまな視点から捉えることでその実態に迫り、支援のあり方を考える。


●巻頭に 習い事を辞める決断……吉川 徹
_________________________________

■特別企画 パニックと不安——多面的な理解と臨床 
原田誠一(原田メンタルクリニック院長・精神科医)=編
_________________________________

●パニックと不安の基礎知識

パニックと不安を、改めて考えてみよう——知って役立つ13の基礎知識
  ……原田誠一

感情科学による恐怖・パニック・不安の理解……大平英樹

パニック・ワールド……貝谷久宣

パニックとトラウマ……亀岡智美

不安とパニックと「達磨安心」……玄侑宗久

パニック症の病跡……高橋正雄


●流派ごとの理解と対応

精神分析的・力動的な立場から……岡野憲一郎

認知行動療法……原井宏明・松浦文香

森田療法の極意……森山成彬

マインドフルネス、催眠、ポリヴェーガル理論の視座から
  ……大谷 彰


●対象ごとの理解と工夫

パニック発作/パニック症と物質使用症……沖田恭治

自閉スペクトラム症の人たちにおける不安……本田秀夫

緩和ケアにおける不安……岸本寛史


●エッセイ

思春期におけるパニック——恐怖と不安の理解と対応
  ……岩宮恵子

ジェンダーの視点をふまえてのパニックと不安の理解と対応
  ……久世明帆

サカナの不安と生物学的心理学……吉田将之

当事者の思い……平井 光・貝谷久宣

_________________________________

■論説
複雑性PTSDを考える……飛鳥井望


■対談
私たちは「性の多様性」と生きている……東 優子・吉川 徹


■連載
混沌の中で、「私」を結ぶ——自閉スペクトラム症と精神病理学(5)
顔と視線の進化論……清水光恵

性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(10)
被害者等を支援する法令と制度(1)……新井陽子

ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(11)
中立性を保つということ……大石 智

ネット・ゲーム依存を病気にしないために(2)
チルチルとミチル……佐久間寛之


****************************************

■ほんとの対話
伊藤絵美『自分にやさしくする生き方』……田中ひな子

内海健、津川律子
『援助者必携 心理カウンセリングのための精神病理学入門』
  ……深尾憲二朗

横山恭子、長尾加奈子 編『死と再生の臨床心理学』……加藤真樹子


■こころの現場から
ざるラーメン治療仮説?(福祉事務所)……高野正秀
一回で満足してもらえる面接(心理相談室)……金山佐喜子


■伝言板


こころの科学244号(2025年11月号)

特集=「自分が嫌い」という沼

「自分が好き」と堂々と言える人はどれくらいいるだろうか。自分を否定したり肯定したりするなかで生まれる悩みについて考える。

平島奈津子(オフィス朔・精神科医)/編