雑誌詳細:法律時報  2026年1月号

2026年1月号 通巻 1224号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
境界の再考/更新
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
未刊
発刊年月
2025.12
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
176ページ

内容紹介

男性・女性、大人・子どもなど、社会に引かれた境界線を前提とした、あるいは境界線を作り出す法・制度に孕む問題を検討する。


【法律時評】
外国人労働者法制の現代的課題
——育成就労制度と外国人労働者問題をめぐって……野川 忍
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■特集=境界の再考/更新
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企画趣旨……谷口太規 

男性と女性の間の「境界」の可視化
——境界の再考・更新のために……江島晶子 

憲法から見る法律における障害者/非障害者の境界線の意味
  ……杉山有沙 


「生存を保障すること」の意味を問い直す……水林 翔 

外国籍者は代表されうるか
——構築主義的代表論による再検討……宮井健志 

フランスにおける当事者参加の展開……小川有希子 

[インタビュー]人権立法におけるアドボカシー活動……土井香苗 
聞き手:谷口太規 

他者性をめぐる憲法学の可能性
——あるいは境界の外側について思考すること……江藤祥平

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■小特集:生活保護減額処分取消訴訟最高裁判決を論ずる

生活保護法8条2項の復権と憲法具体化の意義
——生活保護基準引下げに伴う保護費減額処分取消事件最高裁判決を
めぐって……笹沼弘志 

最判令和7年6月27日裁時1866号1頁(民集79巻4号掲載予定)について
  ……太田匡彦 

最高裁判決の論理とその含意……山下慎一 

この国の三権分立・法の支配が機能しているのかを問い続ける、
前代未聞の集団訴訟……小久保哲郎

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●連載
信用の基礎理論構築に向けて・14-2
近松門左衛門『冥途の飛脚』に見る信用をめぐる社会構造(下)
  ……桑原朝子 

メタ「法学入門」・14
家族法学 その1……小粥太郎 

民事法律扶助制度の改革・10
ひとり親家庭における親子
——比較法的観点からの分析(養育費問題を中心として)……野沢紀雅 

日本の民主主義・3
デモクラシーのミニマムコアを想定することは憲法学にとって有益か?
  ……山本健人 

憲法と家族法の交錯・12
憲法学にとっての「子どもの権利」の保障とその意味
——家族のなかの個人を問う……西山千絵 

名誉毀損・侮辱を巡る比較刑法研究・3-1
アメリカにおける名誉の保護(1)——比較刑法の観点から……樋口亮介 

拘禁刑時代の施設内処遇・14
拘禁刑時代の仮釈放運用と施設内の行状……戸田彩織 

デジタルプラットフォームと経済法の世界的新展開・3
競争法と個人情報保護——ドイツ・フェイスブック事件……柴田潤子 

【B&Aレビュー】
尾藤司「複数行為者の不法行為責任に関する基礎理論的考察(1)〜(6・完)
——民法719条1項後段の責任の意義と限界」
●民法学のあゆみ……金丸義衡 

武内謙治ほか「特集2 要保護性とは何か」
●刑事法学の動き……斉藤豊治 

【労働判例研究】
家政婦兼訪問介護ヘルパーの契約関係と「家事使用人」該当性
——国・渋谷労基署長(山本サービス)事件……坂井岳夫 

【史料の窓】
勲功士族の華族班列……梶田明宏


新法令解説/文献月報・判例評釈/2025年総目次/メモランダム




法律時報2026年2月号

特集=占有の現代的意味を考える(仮)

占有の歴史的展開・構造的分析・現代的意義を通じて、その法的機能と可能性を再検討し、デジタル時代の新たな支配概念を探る。

■予価:税込2,090円/2026年1月27日発売