雑誌詳細:法律時報  2008.7

2008.7 通巻 998号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
瑕疵担保責任と債務不履行責任
定価:税込 1,572円(本体価格 1,429円)
在庫なし
発刊年月
2008.06
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
168ページ

内容紹介

ウィーン売買条約の批准が予定され、債権法の改正が審議されている現在、瑕疵担保責任の民法典における位置づけを明確にする必要がある。本特集では、日本の学説や判例法だけでなく、ヨーロッパの動向を含めたさまざまな視点から、瑕疵担保責任と債務不履行責任との関係を明らかにする。

【法律時評】
自衛隊イラク派兵違憲 名古屋高裁判決の意義 小林 武

■特集=瑕疵担保責任と債務不履行責任

瑕疵担保責任法の課題と展望──本特集の企画の趣旨を兼ねて 野澤正充
瑕疵担保責任の法的性質(1)──法定責任説の三つの考え方 野澤正充
瑕疵担保責任の法的性質(2)──契約責任説の立場から 潮見佳男
担保責任の将来展望──履行としての受領の意義 北居 功
ドイツ民法における売主の瑕疵責任 渡辺達徳
フランスにおける瑕疵担保責任の法理 野澤正充
イギリス法と売買目的物の瑕疵 山下純司
ウィーン売買条約(CISG)における物品の不適合に関する規律
 ──瑕疵担保責任の不存在とその理由 曽野裕夫
瑕疵担保の損害賠償範囲 難波譲治
商人間売買の買主による目的物の検査・通知 松井秀征
売主瑕疵担保責任に関する判例の動向 川添利賢

【論説】
労働法規の私法的効力
 ──高年齢者雇用安定法の解釈をめぐって 西谷 敏

第58回“社会を明るくする運動”に寄せて 久保博務

《新連載》憲法理論の再創造
国民主権──国民主権論の「停滞」は必然か 辻村みよ子

《新連載》多角的法律関係の研究
《多角》関係ないし《三角》関係について──取引法での一視点 椿 寿夫

公私協働の最前線(2)
私人による「公権力の行使」──航空管制権限をめぐって 戸部真澄

【B&Aレビュー】
森田 修著『債権回収法講義』●民法学のあゆみ 松岡久和

【民事判例研究】
元本確定前の根抵当権者の担保保存義務の有無 辻 博明

【特別刑法判例研究】
隣接する地方公共団体にまたがる迷惑防止条例違反の罪の罪数関係 仲道祐樹

【労働判例研究】
職種限定合意の存否と当該職種廃止に伴う他職種配転の効力
──東京海上日動火災保険事件 武井 寛

【史料の窓】
交詢社における社交と政治 福井 淳

新法令解説
文献月報・判例評釈
メモランダム