雑誌詳細:法律時報  2006.6

2006.6 通巻 970号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
小泉「構造改革」と憲法学の課題
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
在庫なし
発刊年月
2006.05
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
196ページ

内容紹介

小泉「構造改革」路線により、現在の日本で進行しつつある日本の統治構造の変容が法学(特に憲法学)にどのような課題を投げかけ、かつ憲法「改正」の動きがどう結びついているのかを検証する。

【法律時評】
少年法第二次改正
  ――保護観察遵守事項違反に対する施設収容規定の問題点  武内謙治

特集=小泉「構造改革」と憲法学の課題

《対談》
戦後改憲論の動向と特徴
  ――戦後日本の社会構造と自民党政治の変容をふまえて  後藤道夫・渡辺治・木下智史(司会)
《論考》
1 米軍再編と平和主義
  米軍再編と平和主義のゆくえ  藤岡惇
  米軍再編と平和主義  高作正博
2 三位一体改革と地方自治
  分権型構造改革から新自由主義的改憲への展開 二 宮厚美
  「三位一体改革」と「分権型国家」の憲法論  大津  浩
3 「民営化」路線と経済的自由
  郵政民営化と公共サービスの関係について  高橋伸彰
  「構造改革」と経済的自由  飯田泰雄
4 「構造改革」と労働問題
  新自由主義批判の視座
    ――年功賃金をめぐる議論状況を手がかりとして  岩佐卓也
  労働法制の規制緩和と憲法  渡辺賢
5 治安強化と市民的自由
  不安・不信・不寛容の治安政策 村井敏邦
  安全格差に対抗する安全という人権  石埼学

【論説等】
《新連載》代理の研究――法律行為研究会
代理論の連載開始にあたって 椿寿夫 わが国における代理の問題状  伊藤進

【取引法研究会レポート】
債権譲渡担保  藤田寿夫

【B&Aレビュー】
交通法科学研究会編『危険運転致死傷罪の総合的研究
  ――重罰化立法の検証』  松宮孝明
一原亜貴子「違法性の錯誤と負担の分配(一)(二・完)」●刑事法学の動き  川口浩一

【民事判例研究】
共同相続に係る不動産から生じた果実の帰属 田中淳子

【労働判例研究】
性別による賃金格差と賃金台帳、労働者名簿、資格歴等の文書提出命令について
  ――藤沢薬品工業(賃金台帳等文書提出命令)事件  淺野高宏

【最高裁新判例紹介】
刑事事件
  ――平成17年7月6日第三小法廷決定(公職選挙法違反被告事件)
     平成17年7月19日第一小法廷決定(覚せい剤取締法違反被告事件)
     平成17年8月1日第一小法廷決定(貸金業の規制等に関する法律違反、
      出資の受入れ、預かり金及び金利等の取締りに関する法律違反
      組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反被告事件)
     平成17年8月30日第一小法廷決定
      (住居侵入、強盗致死、強盗傷人、強盗被告事件)

【史料の窓】
若き松井石根と辛亥革命  櫻井良樹

新法令解説
文献月報・判例評釈
メモランダム