雑誌詳細:法律時報  2006.4

2006.4 通巻 968号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
プライバシーの再検討
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫なし
発刊年月
2006.03
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
172ページ

内容紹介

近時、プライバシー、個人情報保護をめぐる問題、事件などが頻発し、それをめぐる状況は急速に変化しつつある。このような事態の本質は何か、人権的問題点をどのように整理しうるかを中心に、プライバシーの状況について理論の検証・再検討を行う。

【法律時評】
刑法を変質させる共謀罪 足立昌勝

特集=プライバシーの再検討

《座談会》
プライバシーをめぐる今日的状況とプライバシー理論の現在
棟居快行・山野目章夫・木村邦明・本橋春紀・(司会)大石泰彦

《論考》
総論・「プライバシーと表現の自由」
――個人情報保護法と犯罪被害者保護を中心に 田島泰彦
監視社会とプライバシー
――グローバル化のなかでの新たな危機 倉利丸
行政保有個人情報の取扱とプライバシー 石村耕治
マス・メディアとプライバシー 大石泰彦
情報ネットワークとプライバシー 岡村久道
国境を超えて移動する者を潜在的犯罪者・テロリストとみなす国境管理
 ――監視されているのは誰か 海渡雄一
労働契約締結・履行過程における労働者のプライバシー保護 砂押以久子
少年司法における少年のプライバシー保護
――被害者の審判出席をめぐって 葛野尋之
生命倫理とプライバシー(私事)
――遺伝子情報と『未来の日記』 石塚伸一

小特集=法定刑の原理と動態――犯罪社会学会ミニシンポジウム
法定刑の原理と動態 ――企画の趣旨・内容と残された課題 宮澤節生
「国」と「民」――「刑法の社会学」に寄せて 鮎川潤
法定刑の原理論 松宮孝明
法定刑の歴史社会学──明治40年刑法の制定過程を中心に 松永寛明
刑事司法の運用に対する法定刑変更の効果
──統計データから見た法定刑変更と量刑等の関係 小島 透

【論説等】
公務員の政治活動とその「外形」
――「堀越事件」に関連して 中山研一

【B&Aレビュー】
多谷千香子著『「民族浄化」を裁く
――旧ユーゴ戦犯法廷の現場から』 滝沢聿代

【民事判例研究】
「パートナー関係」の破綻における慰謝料請求の可否 星野豊

【労働判例研究】
営業譲渡先による教員の承継拒否と不当労働行為
――東京日新学園事件 大場敏彦

【史料の窓】
巡幸と文化財保護 岩壁義光

新法令解説
文献月報・判例評釈
メモランダム