雑誌詳細:こころの科学  (2007年 1月号)

(2007年 1月号) 通巻 131号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
双極性障害
加藤忠史=編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫僅少
発刊年月
2006.12
旧ISBN
4-535-14031-6
ISBN
978-4-535-14031-8
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
134ページ
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内容紹介

双極性障害(躁うつ病)は、二大精神疾患とされながら、これまで日本ではあまり関心を呼んでこなかった。だが、最近ではさまざまな社会生活上の問題を引き起こし、派手な躁状態よりも、患者本人は長いうつに苦しめられることがわかってきている。双極性障害について社会とのかかわりから、最新の研究や問題点、治療までを網羅する。

●巻頭に――精神障害の早期からの治療への期待  岡崎祐士



特別企画

双極性障害  加藤忠史=編



[対談] 躁うつ病の父をもって 斎藤由香・加藤忠史



●双極性障害と社会

双極性障害の疫学 川上憲人

双極性障害の社会負担 長沼洋一・竹島 正

ゲーテと躁うつ病 高橋正雄

躁と逸脱 中谷陽二

躁うつ病のエソロジー ―進化学的観点から 小澤寛樹



●原因・診断・概念

双極性障害の原因は何か 加藤忠史

気分安定薬の作用メカニズム 橋本亮太・安田由華・大井一高・武田雅俊

双極スペクトラムと気質 秋山剛・酒井佳永・松本聡子

パニック障害と双極性障害 貝谷久宣・井上顕・山中学

非定型精神病と双極性障害 ―歴史的展望から 須賀英道

子どもの双極性障害 傳田健三

治療困難な病態 ―双極性うつ病 井上猛・田中輝明・鈴木克治・小山司



●治療

生活と治療をどうサポートするか

  ―ケースワークの実際 古谷真理子

双極性障害と新薬 堤祐一郎

双極性障害の治療アルゴリズムとその限界 大嶋明彦

双極性障害の心理教育 三野善央



●論説

医療現場での臨床心理士―チームの中でのかかわり 吉村佳世子



●連載

タイムマシン心理療法(11)仮面うつ病のトミオ 黒沢幸子

うつ病の真実(12)操作的診断の登場とうつ病観の変質 野村総一郎

学び方の違う子どもたち(5)異邦人ではなく隣人として 畠垣智恵

都市型臨床の時代(3)「激励禁忌」神話の終焉 井原 裕



●ほんとの対話

ポール・スタラード著 『子どもと若者のための認知行動療法ワークブック』 前川あさ美

小笠毅編著『特別支援教育のさんすう』 榊 忠男

長山恵一・清水康弘著『内観法』 北西憲二



●こころの現場から

児童入所施設――(養護学校) 鈴木彰典

約 束――(小学校) 山際敏和



伝言板