雑誌詳細:こころの科学  (2004年 9月号)

(2004年 9月号) 通巻 117号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
容姿と美醜の心理 
鍋田恭孝=編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
2004.08
旧ISBN
4-535-14017-0
ISBN
978-4-535-14017-2
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
136ページ

内容紹介

人はみずからの身体をさまざまに体験し生きている。ボディイメージや身体図式の問題、容姿の美醜をめぐっての心理と病理、メイクや装いや美容外科などの心理生理的な意味などを第一線の臨床家・研究者らがわかりやすく解説する。

●巻頭に――精神療法の副作用 宮岡等



特別企画

容姿と美醜の心理 鍋田恭孝=編

容姿をめぐる心理と病理 鍋田恭孝

美と思春期―身体装飾および自傷という視点から 白波瀬丈一郎

脳からみたボディイメージと美の認識 村松太郎

摂食障害とボディイメージ 馬場謙一

容姿の美醜に関する病理―醜形恐怖症を中心に 鍋田恭孝

容姿の悩みはどこまで理解されているのか

―形成・美容外科医への意識調査から 原口久志

性同一性障害におけるボディイメージ 塚田 攻

メイクアップイメージと美醜の心理 村澤博人

メイクアップの心理的・生理的効果-免疫力を高めるメイクの力 菅 千帆子

治療の場における美容

―ソシオエステティックの心理的効用 野澤桂子

これからの高齢者美容―自分でできる美容法 小林照子

粧うことと癒すこと 大坊郁夫

他者から見られることの意味

―外見とまなざしの心理 菅原健介

ヒトは顔をどのように体験しているのか 香原志勢



●論説

「現実感(リアルさ)」を考えてみる 宮川香織



●新連載

人格障害という「現象」(1)人格障害の問題行動と危機管理 林 直樹



●連載

カウンセリング原論(11)臨床的リアリティについて 菅野泰蔵

スクリーン精神医学(15)心気症―『ハンナとその姉妹』 高橋祥友

鑑定医の事件簿(12)

自転車で疾駆する夜の放火魔――『ピロマニア』の事例 風祭元

日常性の心理療法(5)電子メディア社会の心理療法 大山泰宏

子どものための小さな援助論(10)

不登校やひきこもりへの援助

2・何に対して援助するのか 鈴木啓嗣



●ほんとの対話

中井久夫著『徴候・記憶・外傷』 斎藤環

村瀬嘉代子・青木省三編『すべてをこころの糧に』 山下 格

デーヴィッド・ヒーリー著『抗うつ薬の時代』 江口重幸

岸本寛史編『山中康裕著作集』 成田善弘

岩宮恵子著『思春期をめぐる冒険』 河合俊雄



●こころの現場から  生徒総会―――(高等学校) 夏木 智

夏の朝……農家の娘―――(食の風景) 吉長三恵子



伝言板