雑誌詳細:こころの科学  (1996年 5月号)

(1996年 5月号) 通巻 67号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
精神障害者の社会参加
江畑敬介 編
定価:税込 1,282円(本体価格 1,165円)
発刊年月
1996.04
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
134ページ

内容紹介

昨年7月、「精神保健福祉法」が施行された。そこでは、「保健と福祉の融合」「自立と社会参加の促進」が謳われている。本特別企画は、患者・家族の声も聞きながら、グループホームや共同作業所の実際をチェックし、法の精神実現への前提状況を探る。

●巻頭に・・前例のない裁判 山下 格

特別企画 精神障害者の社会参加



[PART1]  社会参加に向けて

1 病院リハビリテーションと地域リハビリテーション  江畑敬介

2 精神保健福祉法への改正  小峯和茂

3 精神科リハビリテーションでの薬物療法

(社会参加のための最新技術1)  藤井康男・八木剛平

4 心理教育的家族療法

(社会参加のための最新技術2)  石毛奈緒子・江畑敬介

5 訪問看護

(社会参加のための最新技術3)  佐藤美紀子・野田文隆

[PART2]  社会復帰の現状と課題

6 社会復帰施設の現状と課題  菊本弘次

7 グループホームの活動  伊野波ヒデ子

8 地域支援システムの現状と課題

─多様で新たな地域支援サービスの創設  寺谷隆子

9 精神科デイケアの現状と今後の展望

─自信回復への精神科リハビリテーション  高柴哲次郎

10 共同作業所をめぐって  野津 眞

11 街の精神科診療所の役割  窪田 彰

[PART3]  いま患者・家族は

12 新しい患者交流の場

─NIFTY-Serve精神保健フォーラム  市川道也・裕一郎 黒 艇

13 家族の悩みと営み  中井和代

14 全精連の生誕とその展開  加藤真規子・山口光雄 山口弘美

15 社会参加の現実とイメージ

─患者の声  高橋征治・海籐秀男

安達清祐・本田一郎 仲谷真一・山本由美子・関 常夫



●論説

呪医とメンタルヘルスケア

 ─中米における分裂病患者の癒し  宮西照夫

「べてるの家」から」学ぶもの

 ─精神障害者の生活拠点づくりの中で  向谷地生良



●連載

新連載 高齢者のメンタルヘルス

 ─うつ病を中心に(1)老年期うつ病の臨床像  高橋祥友

こころのパトロジー(6)初診の風景(1)

 ─そのパースペクティブ  松本雅彦

サブクリニカルな若者たち(16)

 ─親と子、そして家族  清水將之

概念の心理療法(8)罪悪感  河合俊雄

個室論(10)子ども部屋と個室世代  島田裕巳



●ほんとの対話

村瀬孝雄著『臨床心理学の原点』  河合隼雄

青木省三・清水將之編『青年期の精神医学』  成田義弘

中島義道・福田喜一郎・加賀野井秀一編著『静かさとはなにか』  杉山光信

谷中輝雄・石川左門・丸地信弘ほか著

 『インターフェースの地域ケア』  西本香代子



●こころの現場から

ラヂオの時間(子どもの臨床)  山登敬之

デイケアの人間関係(デイケア)  安斎三郎

タビビトノキ(家庭裁判所)  藤川洋子

完ペキな努力(保健室)  中坊伸子



伝言板