雑誌詳細:法律時報  2005.4

2005.4 通巻 955号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
裁判員制度の総合的研究――裁判、民主主義、人権
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2005.03
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

裁判員制度による司法への国民参加がわが国の民主主義を成熟させるのに資する可能性もある。しかし、「裁判の民主化」は、憲法上の司法権の性質、司法権の独立と緊張関係にもある。こうした可能性と危険性を有する裁判員制度の意義、成功させるための条件につき憲法学、刑事訴訟法学、政治学の見地から多角的な検討を加える。

【法律時評】

 NHK番組改変問題と放送法、報道の自由 飯室勝彦





特集=裁判員制度の総合的研究――裁判、民主主義、人権





《座談会》

裁判員制度の可能性と課題

酒巻 匡・常本照樹・西村 健・守屋克彦・市川正人(司会)

《論考》

裁判員制度と日本国憲法 笹田栄司

裁判員制度と刑事司法改革の課題――未決拘禁システム・適正な事実認定 中川孝博

裁判員制度と公判前整理手続――争点整理・証拠開示を中心として 鯰越溢弘

裁判員の負担・義務の正当性と民主主義 緑 大輔

裁判員制度と取材・報道の自由 松井茂記

裁判員制度と日本の民主主義 三谷太一郎



【論説等】

バイオエコノミーを規制すること

 ――バイオテクノロジーと法との関係の予備的評価

デレク・モーガン/永水裕子・甲斐克則(訳)

武器輸出三原則を考える《連載(3)・完》 青井未帆

刑法の改正と法制審議会 中山研一



【取引法研究会レポート】

連帯債務の成立――民法427条と商法511条1項を中心に 青野博之



【B&Aレビュー】

宮澤俊昭

 「環境法における私法の役割(前篇)」「 同(後篇)」●民法学のあゆみ 吉村良一

山田道郎

 「立証趣旨の拘束力」●刑事法学の動き 井戸田侃



【修復的司法の動向】

「修復的実践のための国際組織」

 (International Institute for Restorative Practices)の活動を通して 細井洋子



【民事判例研究】

相続財産の共有と相続財産中の可分債権 赤松秀岳



【労働判例研究】

全額払の原則と賃金債権放棄の有効性――北海道国際航空事件 名古道功



【最高裁新判例紹介】

刑事事件―― 平成16年7月13日第三小法廷決定

   (業務上過失致死被告事件)





【史料の窓】

ペリー来航とオランダの開国・通商勧告 嶋村元宏



 新法令解説

 文献月報・判例評釈

 メモランダム